8月2日の中日戦で、広島の鈴木健矢が同点直後の4回から2番手で登板し、3イニングを被安打1、無失点に抑えた。先発アドゥワ誠が3回2失点で降板した後を受け、試合を壊さず終盤へつないだことが4―3の逆転勝利の土台になった。鈴木自身は、本塁打を警戒しつつテンポよく投げることを意識したと説明している。
鈴木は7月8日のヤクルト戦でも4回1/3を1安打無失点に抑えており、今季3回以上のロング救援は今回で4度目。短いイニングだけでなく、先発の早期降板時に複数回を任せられる点がブルペン運用の幅を広げている。新井監督が「いろんな場面で仕事をして帰ってくる」と評価したのも、単発の好投ではなく役割への適応力を見てのものだろう。
先発が早く降りた試合で中継ぎが3回を埋めると、他の救援投手の消耗を抑えながら勝機を残せる。秋山翔吾の逆転弾が注目を集める一方、その一打が出るまで点差を保った鈴木の働きも同じくらい価値がある。苦しいシーズンで、複数の使い方ができる投手が信頼を積み上げているのは明るい材料だ。
ロング救援の頻度が増えれば登板間隔や球数の管理が難しくなる。便利さゆえに負担が偏る可能性もあり、目先の結果だけで評価せず疲労の蓄積を見る必要がある。また今回の好投だけで、今後も常に同じ役割を担うと決まったわけではない。
鈴木が回またぎでも安定感を保てるか、首脳陣が休養を挟みながら効果的に起用できるか。先発陣の状態と合わせ、後半戦の継投設計に注目したい。
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