バンテリンドームの竜戦では、双方チームの3試合分の得点を全部足しても2桁に届かぬサッカー的なスコア(1対1と1対3と2対1で合計9点)の貧打祭りでしたが、いったいアレはなんだったのかというくらいに打線が爆発して15安打12得点で圧勝のジャイ初戦。先週末のDeNA戦も乱打戦祭りでしたので、マツダスタジアムでやれば伸び伸び野球を満喫ということなんですかね(苦笑)。まぁ内弁慶も大いに結構です、これで今季はマツダで5連勝らしいので、このまま三連覇の時の「ホームで負けない鯉」を思い出して欲しいですな。 ということで、ジャイ初戦は戸郷クンからなんと10点を奪いを完全ノックアウト。文字通り「2軍送り」にして差し上げた鯉打線に旨酒を酌み交わそう!モードに突入、お花見気分の春の夜に勝利の美酒に酔いしれた鯉党も多かったかと思います。おっさんずの菊池先輩と會澤総長がタイムリーで号令をかけると田村に小園に末包に野間が怒涛の連続タイムリー。失策2つやらかした矢野クンもタイムリー、途中出場の奨成や林にも嬉しいヒット、大盛はセンターで超絶ダイブの超美技。 投げては森下クンが久しぶりに、強くて美しいあの「森下きゅんのストレート」をガンガン投げ込んで6回3失点の省エネ投法、大量点後には7回中崎、8回スズケン、9回は急成長のドラ3岡本クンがきっちり締めて「裏・勝利の方程式」でゲームセット。もうなんも言うことはないでしょう。「宮島さん」の歌いすぎ注意報、更には勝利の試合後に吉川&民生と歌う「えぇ〜よ!おっけぇーよ!」が気持ちよくスタジアムに響き渡り、鯉の野球エンタメ的には120点だったかと存じます。 戸郷クンのピッチングはかなりしんどかったですね。各方面からご指摘の通りですが、彼の最大の武器であるストレートが見るからに球威もキレも厳しい状態ですので、結果として、本来なら空振りをとりまくる筈の低目のフォークに鯉の打者がみんなバットをしっかり止めてボール球を選ぶことが出来てましたよね。矢野クンのみならず皆がネバネバ打法でファール打ちも徹底してましたし、フォークの見極めと相まって戸郷くんの球数も2回で50球越えるなど、まぁ凄いことになってましたわ。カウント悪くして苦し紛れにストライク取りに行き鯉打者に痛打を喰らうのを繰り返しでしたかね。変化球にはめっぽう弱い田村クンも、低目のワンバンになるボールをグッと堪えて見逃した後に甘い球をきっちり仕留めてましたな。あっぱれでした。 とはいえ、まぁちょいと戸郷クンは気の毒でしたかね。憎き相手チームの投手ですが、途中からは「シンノスケ監督も早くピッチャーを替えてやれや」という感じ。大量失点して更にどんなに連打が続いてもベンチから動かないシンノスケ監督。苦虫を咬み殺すような顔が呆れ顔に変わり、そのうち広島弁でいうところの「はぶてた」態度に。まぁ「エースとしての自覚を促すべく敢えて厳しい態度をとった」と試合後に冷静にコメントしてましたが、傍目から見ていると「何やっとんじゃテメェ。知らんわもう勝手にやれや」みたいに、むしろ感情的に抑えきれず、指揮官としてはどうかいなという感じに見えてちょいと興醒めな感じもしましたけど(苦笑)。 まぁいわゆる「晒し投げ」はかつて金本監督が8失点した藤浪をそのまま150球まで投げさせたのが有名ですし、かくいう我らが鯉でも同じように過去にいろいろと非難轟々になった「晒し投げ」がありますので他所様のことをとやかく言う資格もありませんが(苦笑)、ジャイ党の皆さんとしてはベンチの戸郷クンへの対応はあれで良かったんですかね。まぁ鯉党が心配することじゃありませんのでこの辺でやめときます。 ともかく昨年9月はジャイさんにマツダスタジアムで散々やりたい放題でヤラレまくりましたからね、目の前で優勝胴上げもして頂きましたし(苦笑)。あれから半年以上が経過しましたが、今日の快勝で漸くあの「9月のトラウマ」を少しだけ、ちょっとだけ払拭できた感じでしょうかね。いやまだまだですな。もっとガンガン行ってくださいませ(笑)。 もとい。 この試合、小生的にはとても印象的な場面がありました。ブログのタイトルにもさせて頂きましたが、たくさん飛び出したツーベースヒットのうち、いわゆる試合のキーとなった3本です。一つ目は2回表にジャイに1点先制(甲斐クンの技ありタイムリー)された直後の2回裏、1死2.3塁から菊池先輩が放った逆転2点タイムリー。2つ目は4回表にジャイに1点返された(しかしこのキャベッジさんはいい打者ですなぁ、弱点が全く見当たらん)その直後の4回裏、田村・小園のタイムリーで7点目が入り戸郷クンがガックリくるも続投させられて、1死2.3塁から末包クンが放った2点タイムリー。最後は5回裏に1死1塁の場面で矢野クンが放ったレフト線へのツーベース。 この3つのツーベースヒット、まるでデジャヴを見ているかのように3本とも全く同じような映像でしたよね。 強烈なゴロの打球が3塁線を襲います。サード坂本クンが横っ飛びダイビング!が、グラブの先を抜けてレフト線へ転々。 美しくダイブしたスーパースター坂本クンのグラブはいずれの打球にも届きませんでした(泣)。ボールを捕球できずダイブ空振りのままに全身をグラウンドに叩きつけられ、腹這い状態のままで坂本クンがレフトへ抜けた白球を目で追っていた後ろ姿は、鯉党としては極めて痛快なシーンでしたが、同時にちょいと寂しさを感じたりもしましたわ。あの頃スーパースターだった坂本勇人クンならば、強靭なバネと素早い反応と見事なグラブ捌きで超美技の逆シングルダイビングキャッチを魅せ、大歓声の中で起き上がって何事もなかったかのように颯爽とベンチに戻っていたんだろうな・・・とか思いながら。まぁウチの菊池先輩もそうですが、もう皆さん30代半ばですからねぇ。時間の経過というのは残酷なものでございます。うむ。 今日はジャイ2戦目。昨年9月のあの屈辱を晴らすには、まだまだ全然足りませんぞ(笑)。打線が爆発した次の日は沈黙なさるのがお好きな野手の皆さんですが、本日も何卒よろしゅうお願いします。 ↓クリックお願いします。 にほんブログ村