広島カープが新外国人選手として、サンドロ・ファビアン外野手と合意しました。ファビアンはドミニカ出身の26歳で、主にAAAで活躍し、メジャー実績はほぼありません。外野では両翼を中心に、センターも守れますが、守備に関してはそれなりに失策もあります。 打撃はもともとミート力があるタイプで、最近ではパワーもついてきたように見えます。AAAでの成績を見ると、今年巨人に行ったヘルナンデスに似ていますね。ヘルナンデスより若くて、怪我をしないなら戦力になります。 最初は3年総額9億円という意味の分からない話がありましたが、結果的には1年契約の年俸70万ドル、契約金40万ドルで総額110万ドル。これに出来高がつくと総額で最大170万ドルになります。1ドル155円換算で言うと約2億6350万円ですね。メジャー実績がない選手に対しては破格の額だと思います。 40人枠に入ってくることからも期待されている選手であることがわかります。そして1年契約ですが、おそらく2年目は球団が選択権を持っているのでしょう。モンテロの時同様、エルドレッドの考えも含め、よほどのことがない限り2年目も見るのでしょうね。ただ、それなりの額を払っている以上、そこそこの活躍で更新は正直厳しいです。 球団として外国人野手の方向性を変えてきたのは間違いなさそうです。意見は分かれるでしょうが、私はこの点では球団として早く動けたのは良かったと思います。何より、外国人野手が今年より悪くなることはありません。今回取った二人が2025年にどう活躍するか、そしてそれ以降が見えるかどうかが大きなカギを握っています。