よくも悪くも野球の醍醐味を隅から隅まで満喫する盆休みの鯉戦(苦笑)。(8/16燕15回戦5-3)

よくも悪くも野球の醍醐味を隅から隅まで満喫する盆休みの鯉戦(苦笑)。(8/16燕15回戦5-3)

これだけ色んな表情を見せる試合というか、野球というスポーツにおける様々なプレー形態を堪能できる試合もなかなかないかもですね。ヒットも出ない点も入らない三振凡打オンパレードの静かな息詰まる投手戦も見ていてしんどいですし、かといって出てくる三流投手が軒並みノーガードでボコボコに打ち込まれる乱打戦も最初は楽しいのですがだんだん呆れてシラケたモードになっちゃいます(苦笑)。燕2戦目は最下位争いのいわゆる地底人対決ではありましたが、良くも悪くも野球の醍醐味をフルコースで満喫できる、盆休みの試合にはもってこいの内容、素晴らしいエンタメコンテンツだったかと思います。 それこそ得点する方法にしてもバリエーションたっぷりでした。初回は末包の左中間ツーベースで1塁ランナー小園が3塁を蹴って長駆ホームインするスピード感たっぷりの場面、かたやフルベース満塁からしぶとく山田哲人がセンター前に落とすタイムリーや、終盤には2.3塁からオスナがきっちりと狙い澄ましたように三遊間を割っていく場面もあり。 タイムリーではなくとも、例えば東京ドームなら天井まで届きそうに高々と打ち上げたどこまで上がるンダの通天閣打球で村上が放ったセンターへの犠牲フライのダイナミズム、更には無死満塁からしぶとく併殺崩れで1点もぎ取った奨成のボテボテショートゴロからの全力疾走。もちろんマツダスタジアムが揺れまくったモンテロの&ファビアンの美しいアベックホームランの素晴らしさも然り。あっさり初球打ち連発で僅か5球でチェンジになるイニング(苦笑)や、打席で一人で12球ファールを粘る場面もひっくるめて野球って色んな点の取り方があるのよねーとばかりに様々なシーンを見せてくれました。 胸熱だったのは5回先頭打者の菊池先輩の2塁への走りっぷり。3塁ベースにあたりレフト線を転がった打球でしたが、菊池先輩は走り始めた瞬間に2塁を狙ってましたな。レフトの内山クンが素早くチャージして2塁へ送球を返しますが、菊池先輩が颯爽と滑り込んでのツーベースでござる。恐らく1塁ベースから2塁へのスライディングのあのスピード感は20代前半頃の菊池涼介のソレだったように思います。球場に一気に火を付ける文字通りの切り込み隊長でございました。 もとい。 守備だって然りです。これぞプロ野球!という超美技もあれば、オイオイここでやらかすんかい!というクソみたいなエラーも(苦笑)。2回表はグダグダ投球で森下が作った2死満塁で9番ピッチャーがライトへの強烈なライナー。これにジャンプ一番で飛びついて最高到達点で見事に白球をキャッチした100キロ巨漢のモンテロの超美技。これがなければ森下の勝利もなかった筈。 かと思えば無死1塁で三遊間のゴロを逆シングル&カッコつけのジャンピングスローで二塁へ大暴投しちゃったショート小園は超美技と紙一重のボーンヘッド級。いや、やりたいことは分かりますぞ(笑)。燕さんもファールフライを三塁ベンチ前でポロリしちゃうサード村神様は、秋山の3塁線ゴロも後ろに弾いちゃいます(変則打球だったので記録はツーベース、ヒットでよかったわな、2000安打狙う秋山さん、笑)。 3回表に森下が2点失った後の1死満塁で中村悠のセンターフライ。これが犠飛になって3点目が入っていてもゲーム展開が変わっていたと思いますが三塁ランナーは動けず。きっちり前チェージの姿勢をランナーに見せながらを捕球態勢に入ったセンター中村奨成の素晴らしい動きと肩の強さの抑止力の賜物かと。地味ながら大きなプレーでした。 同じく地味なプレーながらも褒めてあげたいのは、7回にハーンが皆の杞憂のそのままに失点してなおも1死1.3塁で栗林がイニング途中から登板したあの場面。見事にサードゴロ併殺打に仕留めた栗林がもちろんあっぱれ!なのですが、合わせてサードの佐々木泰から5−4−3と転送された送球の美しさは思わず息を飲みましたわ。 山田哲人が強いスイングで思い切り引っ張り込んだ低い強烈なサードゴロ。この打球への佐々木泰の反応はこれぞプロ野球のサード!という惚れ惚れする動きでした。身体の重心を低く落としつつ打球に負けない強く華麗なグラブ捌きながらも、下から上への基本に忠実な動かし方で白球を掌に納めると、バックホーム送球せず全く躊躇することなく瞬時にステップを刻み二塁へ豪速球のストレートでズドン!ですよ。 送球の正確性と肩の強さには定評のある佐々木泰ですが、まさにその通りの素晴らしい送球。2塁ベース上はセカンド菊池が駆け込んでくるのですが、当然ながらサードが送球する瞬間には2塁ベース上に誰もいません。サードは無人の2塁ベースの上を狙って豪速球を投げ、そこにセカンドがコンマ数秒遅れて駆け込みこれをベース上でキャッチ、更に瞬時に方向を変えて1塁へ送球する、まぁいとも簡単そうにやってますが、そんな「神業の連続」なんですわ。いやぁ佐々木泰と菊池先輩のこれぞプロ野球!というプレーでした。 もとい。 攻撃の得点シーンの豊富なバリエーション、守備面でも巧拙含めて色んなプレーを見せてくれてお腹いっぱいのこの試合。終盤は鯉の投手陣の踏ん張りでしたわな。最後9回の森浦の投球を固唾を飲んで見守ったのはベンチの森下だけではなかったと思います。1死1塁で村上との対戦、もちろんホームランが出れば同点となって森下の勝利投手が消えてしまう場面。5勝13敗で8連敗と苦しむ森下になんとしても勝利を!と皆が繋いできたこの試合の最後の最後に待ち受ける試練の場面。 問答無用でホームランを打てる打者ってやはり脅威ですよね。この試合だって燕打線の攻撃時は「次はどこで村上に回ってくるのか」ということばかりが気になっておりました。終盤に7回8回は、なんとか9回に村上に打席が回りませんようにと思っていた方も多かったかと思います。まぁそれでも例えばせっかくディズニーランドやUSJに遊びに行ったのであれば全ての乗り物やアトラクションを回って体験したい!と思うのと同じで、どうせなら最後にハラハラドキドキのボスキャラを倒して皆でガッツポーズしてこのエンターテイメントを隅から隅まで満喫したい!と思う方も多かったかと(いや、そんな奇遇な方はいないでしょ、笑)。 しかしすごい打者ですよ村神さま。昨日の森翔平との対戦でもレフトへのホームランになったあの打席、それ以外の打席でもホームランと紙一重の打球ばっかりでしたもんね。今日の対戦も森下との1打席目も2打席目もバックスクリーン弾にならずによかったというセンター前ヒットやセンター犠牲フライでした(苦笑)。ハーンからのライトオーバーの二塁打もバットの当たりどころが数ミリずれていれば2階席の壁にぶち当たっていた特大2ランになりそうな打球(泣)。ケガ休暇明けからここ数試合は絶好調で振ればホームラン性の打球みたいなゾーンに入ってる感じもあり。まぁ早くメジャーに行ってとくれ。 で、森浦vs村上でございます。森浦&坂倉vs村上と言った方がいいかもですね。9回表1死1塁で一発でれば同点の場面での至極の4球勝負。初球は150キロの渾身ストレートでいきなり内角の胸元にズドン!これに村上がマン振りスイングをかけてファールでございます。ふぅ。いやぁシビれます。いきなり坂倉がインコースにミットを構えた瞬間にライトスタンド一直線の映像が浮かびましたが、森浦が投げ切りましたよね。ホームベースの内角の辺より更に内側に食い込むストレート。いやぁこの1球で勝負あったと言っても過言ではないですわ。いや、まぁ過言でしょうけど(笑)。でも、それくらい素晴らしい、この勝負のキーになった球でした。 で、2球目は坂倉が外側に外し気味に構え147キロのストレートが外れてボール。3球目がなんと肩口からドロンとした113キロのスローカーブ。これに全く反応できない村上が見送った白球が綺麗な弧を描いて外角低目のストライクゾーンにピタリ!で、2ストライクに追い込みます。大歓声に包まれるマツダスタジアム。この配球に勝負あったぜ!と思った方も多かったかもしれませんね(いや、単に結果を知ってるので敢えて強気なコメントなんですけど、笑)。 1球目の胸元の150キロストレートをスイングさせ内角攻めを意識させ、2球目にいったんアウトコースに外して目付けを外に逸らします、で、3球目を意表をついた球種でそこから少し中に入れてアウトコースギリギリのストライク。もうこれで坂倉の味付け準備は万端でございますわ。村上の心理的には速い球の内側攻めを潜在的に意識しながらも外側にかなり緩い球でストライクを見せられましたからね。 4球目は1球目の豪速球と3球目のスローボールの間の球速の133キロのチェンジアップ、3球目よりも更に真ん中寄りのコースの球。そりゃ甘いのがきたぜ!でマン振りしちゃう球道ですわ。が、球がいつまでたっても手元に来ない、おまけにスッと沈む。チェンジアップですから当たり前ですけどね。見事な腰砕けの空振り三振!でございます。してやったりの坂倉が満足そうに何度も頷いてました(いや、マスク越しなので小生の勝手な妄想)。最後の山田哲人クンの空振り三振も見応えたっぷりでしたが、これ以上長くなるとアレなのでそろそろやめときます(笑)。 そんなこんなで色々ありすぎてお腹いっぱい状態、遊園地で全てのアトラクション制覇しました!みたいな試合でしたが、森下のピッチングについてはまぁ課題もたくさんありましたかね。本来の素晴らしい投球を知っているだけに彼にはどうしても手厳しいコメントになってしまうのですが、とはいえモンテロとファビアンのアベックホームランをベンチで両手を突き上げて喜ぶあの顔を見ていたらホンマに苦しかったんだろうな、ホンマに良かったなぁとココロよりおめでとうと。そうですな、エスコン以来の勝利ですな。小生も北海道で見てましたよ。あの時からですもんね。2ヶ月ぶりの勝利おめでおとう。 燕との地底人対決も最終戦。お盆休みも最終日でございます。鯉党に美味しい旨酒を酌み交わさせて頂くべく、野球の醍醐味を見せつけるようなナイスゲームを今日もお願いしますぞ。 ↓クリックお願いします。 にほんブログ村

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