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心臓に悪いがエンタメ的には満点。田村伝説にも始まりの鐘が鳴る。(4/5DeNA2回戦8x-7)

心臓に悪いがエンタメ的には満点。田村伝説にも始まりの鐘が鳴る。(4/5DeNA2回戦8x-7)

いやぁ。色々あり過ぎの試合ですので何を書けばいいのかちょいと迷いますが、さすがに9回表の惨劇は呼吸が止まりそうになって生きた心地がしませんでしたわな(笑)。DeNAのエース東クンを打ち込んで素晴らしい展開で試合が進み6対2の4点差で迎えた最終回ですからね、小生のようなお花畑在住でなくとも鯉党の皆さんはもう快勝を確信した左団扇状態でそれこそ「4点差で栗林はもったいねぇな」的な高見の見物だったかとお思いますが、なんとそこから4点差をひっくり返される大惨劇でございます。先頭オースティンに四球を与えてから連打で無死満塁にして山本クンにタイムリーツーベースで1死もアウト取れずに2点差。無死2.3塁で筒香は三振に斬るも京田クンにはストライクが入らずにストレートの四球でまた1死満塁ってオイオイオイ聞いてねぇぞ何しよんなら栗林さんや(泣)。 あぁこりゃ新井さんまた栗林と心中する気かよと思いきや、今シーズンはここで守護神をちゃんとスイッチしてきましたぞ。まずは塹江が出てきて梶原クンを空振り三振(というか、ここも無死満塁からフルカウントになりましたのでもう皆さん祈るような思いで窒息寸前)に仕留めてようやく2死なるもなおも満塁。続くは怖い怖い牧さん。ここでさらに新井さんがベンチから出てきて「ピッチャー島内」を告げます。一人一殺スタイルの必死のパッチのベンチワーク。いやぁシビれますな。が、しかし。 初球にストライクが入りゃあ島内は抑えますよと言い切った解説の達川サマの言葉をよそに(苦笑)島内クンは連続ボールで鯉党もずっこける中そのまましれっと押し出し四球。でついに1点差。なおも2死満塁で打席には「絶対広島殺すマン(笑)」の佐野クン。4球連続チェンジアップの4球目を捉えた打球はレフト末包の頭上へ。打球が上がった瞬間に思わず呼吸を止めて白球の行方を追うも、無情にも逆転のエンタイトルツーベース。静まり返るマツダスタジアムの中で歓声が響き渡るDeNAビジター席。呼吸をすることを漸く思い出して「うほぉ」と息を吐き捨てたワシ(泣)。最終回に4点差を逆転されて6対7。こんなことがあってもいいのかよ(泣)。4番オースティンは右飛でなんとか1点差のままスリーアウト(ま、ここで島内クンが踏ん張ってくれたのが結果的には劇的エンディングへの伏線といえば伏線なんですけどね、苦笑)。 この大惨劇を見て、ジェットコースターで天国から地獄に落とされたわ!と栗林クンを責めて「2軍で調整しろ」とかおっしゃる輩もいるかと思いますが、とはいえ、かつては永川劇場や中崎劇場なんて言葉もありましたが守護神を長いことやってれば「劇場」なんてのは必ず起こるんですって。それもひっくるめて野球エンタメでございますからね(と、勝ったから言えるんですが、苦笑)。 いや、真面目な話、今日の栗林クンもそりゃ万全な投球ではなかったですが、途中からはそこそこ立て直していたんですけどね。まぁ先頭オースティンの四球だけは頂けませんが、その後の宮崎クンのボテボテのサードゴロはサード小園がカッコつけてベアハンドキャッチ(素手捕球)なんかするもんだから内野安打になっただけで宮崎クンの脚を考えれば普通に高校生的な基本捕球で送球してれば楽勝アウトですわなこんな大惨劇になってませんわな。山本クンのタイムリーツーベースも上手くおっつけられたとはいえ、ぎりぎりライト線にポトリの打ち損ないな感じの打球でしたしね。小生的に一番言いたいのは、最後の佐野クンが2ストライクから見送った3球目のチェンジアップはどう見てもストライクでしょ、見逃し三振でゲームセットだったでしょうと(苦笑)。因みに1戦目の山村球審はストライクボール判定もホームのクロスプレー(誤審で覆った矢野のヘッスラ)もかなり酷い判定をしてらっしゃいましたが(怒)、名幸さんにはこの3球目をストライク判定して欲しかったですけどねぇ。すんません「重箱の隅」系の話です、申し訳ありません。 もとい。 とはいえ試合的には、皆様も夜のスポーツニュースを漁りまくって劇的勝利をご堪能された通り(笑)、9回表の大惨事の後に鯉打線が奮起して9回裏にしぶとく同点に追いつき、更には10回11回の森浦クンの5者連続三振を含むパーフェクト投球!を経て、11回裏の歓喜のサヨナラ弾に続いていくという神懸かり的な展開。もうね心臓には極めて悪かったのですが終わってみれば野球エンターテイメントとしては満点を通り越して120点の出来上がりですわな。こんなの球場で見てたらサイコーですよ、チケット代金を3倍払ってもいいかもしれない(笑)。野球の面白さを隅から隅まで堪能出来る超絶な神試合ですわ。いや、あのままきちっと6対2で勝利するのが強いチーム、勝ったからと言ってノーテンキには全然喜べない、みっともない試合をするなよと言われればその通りですが、まぁエンタメなんですからね、せっかく勝ったんなら存分に楽しみましょうや、ということです(苦笑)。 そもそもがこの試合はDeNAの大エース東クンという鯉の天敵を見事に打ち崩した試合でございますからね、4番堂林先輩が左中間へ打ち返して2塁ベースに颯爽と滑り込み「華麗な鯉のプリンス(もう33歳)の背番号7」の背中を見せてくれましたし(苦笑)、続く末包クンがあわやオーバーフェンスのタイムリースリーベース!更には菊池先輩(もう35歳)にもタイムリーが出ての同点劇。更には4回にはファビアンさんが全力疾走でもぎ取ったショートゴロエラーで出塁すると、続く末包サマが東クンのカットボールを完璧に捉えた豪快弾をレフト観客席のコンコースまでかっ飛ばす。いやぁ爽快感たっぷりの快晴の鯉のデーゲーム。8回には小園の美しいライナーでの「東クン打ち」も見れましたし、ハマの名手サード宮崎クンの極めて珍しいエラー2つもレア目撃しちゃうという中で追加点に沸くマツダスタジアム。宮崎クンももう36歳の怪我持ちですからね、そろそろ足元も厳しくなってきてるんですかね、うちのキク先輩もそうですが。華麗なグラブ捌きはいつまでも見ていたい名手のひとりですからね。 もとい。 鯉のディフェンス面も素晴らしかったんですよね。色々ありましたがやはり象徴的なのはやはりキクヤノの二遊間コンビ。6回は1死2塁で宮崎クンの打球はセンターに抜けようかというゴロ打球。これを矢野クンが華麗なステップで好捕。まぁここまでは普通のプレーです。2塁ランナー佐野クンは当然ながら3塁へ進みます。が、なんと!2塁ベース裏付近でゴロを捕球したショート矢野クンが、身体の向きを反転させて3塁へ送球!サード小園がタッチしてアウト!という神業級のプレーでございます。2塁ランナーよりも右側に飛んでいるゴロ打球ですからね、普通のショートなら送球がランナーの背中に重なってしまうサードには投げず1塁へ送球するのがセオリー。逆にいえば2塁ランナーの進塁可否は「自分より前に飛んだかゴロか後ろに飛んだゴロか」で判断するものですからね。まぁショート矢野クンの無謀といえば無謀なプレーなんですが、アウトにしちゃったんですから超美技です(笑)。このプレーを苦笑いで見ていたキク先輩も8回は横っ飛びゴロ捕球でハーンさんを助けてくれました。頼りになる二遊間でございます。 もとい。 長くなっておりますが(笑)、それではここからこの超絶神試合のメインイベント2つに参りましょう。 1つ目は色んなところで報じられてますが、9回裏の怪傑黒頭巾こと二俣クンの「ど根性バント」で間違いないと思いますわ。快勝の筈が9回表に大逆転されて6対7で迎えた9回裏の鯉の攻撃。DeNAマウンドに入江クン。先頭は代打の野間先輩が152キロのストレートを振り抜いてライト前に運びます。1戦目の同点タイムリーはドン詰まりのボテボテ打球がゴロで1.2塁間を抜けていきましたが、これは目の覚めるような強烈なライナー。素晴らしい振り抜きの強いスイングで無死1塁。代走には羽月が入ります。羽月クンのデカいリードが気になる入江クンが何度も執拗に繰り返す1塁牽制。そしてバントの構えをした會澤に投じた初球に羽月がスタートを切ってヘッスラで2塁へ盗塁成功!湧き上がる球場!ええぞこれが羽月の役割じゃ。さあアツがきっちり送って1死3塁を作るぞと思いきや、なんと入江のストレートが抜けて會澤に右手首付近にデットボール。テメェ!と睨みつけるアツ先輩の顔がもう眉毛を剃った茨城水戸のヤンキーにしか見えない(笑)。いや冗談抜きに骨折に繋がってもおかしくないような危ない死球でした。勘弁してくれや。 これで無死1.2塁。次打席は二俣クンですわ。もう120%送りバントの場面ですが、なんたって奥さん、ご存知の通り二俣クンは水曜日の神宮球場での同じ送りバントの場面でファールが顔面に直撃して前歯8本損傷し8針縫ってワイヤーて固定したばかりの男です。本人が志願し強行出場を続けてますが、いくら強がっても怪我の痛みとともに恐怖感は抜けてない筈。ここでバントのサインはあまりにも酷な差配になるぜ新井さんよ、誰もが思った筈ですわ。それでもサインは送りバントです。いやぁ色んな熱い思いが交錯した場面でさいました。 危ない死球を喰らったアツ先輩は一旦ベンチに戻りましたが、治療を受けてすぐに戻ってきて1塁ベースに立ちましたよね。まぁこの場面は、代走を出すと捕手がいなくなりますから当然といえば当然なんですが、ベンチには奨成もいましたし臨時代走でもよかったと思うんですが、自らグラウンドに戻ってきましたよね。古い鯉党の皆様ならご存知の通り、會澤先輩自身もかつて横浜スタジアムで顔面に死球を喰らって担架で運ばれた(というかハマスタの中に救急車が入ってきた鯉党にはトラウマ場面)経験があります。先日の神宮でも二股が怪我する直前に死球寸前の危ない場面もありました。そんな會澤先輩ですからね、まさに「今の二俣が感じている恐怖感」は痛いくらいに解っていた筈。俺が死球を喰らってベンチにすごすごと引っ込んでなるもんか、二俣のバカ野郎はここで再び「バント」で自分の弱い気持ちと勝負するんじゃけぇの!見届けちゃるわ!と「すぐにグランドに戻った」んですわ。水戸のヤンキー魂です(笑)。 そしてもう一人、ベンチで見つめていたのが「球炎」でも紹介されてましたが藤井コーチですわな。彼も同じく顔面に自打球を受けて骨折した経験を持つ男。1塁ベースからアツ先輩が見つめる中、ベンチではそんな熱い男を横に従えて新井さんが出したサインは送りバント。 いやぁ熱すぎる男たちです。 打席に入って黒マスクの上からマウンドの入江を睨んだ二俣翔一。彼のプロ野球選手生命がかかった打席といっても過言じゃなかったかもしれません(いや、それはちょいと言い過ぎか、笑)。初球は150キロの豪速球が外れて1ボール。そして入江クンが投じた2球目はインコースを抉るように食い込む151キロのストレート。DeNAバッテリーだって絶対に送りバントさせたくない場面ですから当然ですわ。彼等だって勝負が、そして生活がかかってます。少し抜け気味で二俣クンの胸元に迫ってきた豪速球に「あの場面」が蘇ってきて思わず目を瞑ってしまった鯉党の方もいらっしゃったかもしれません。 が、しかし。この男は全く「逃げ」ませんでしたよ。打球をきっちりと「殺す」べく、バットを上手く「引き」ながらコントロールして1塁側に転がしましたわ。バットを「引き」ながらも、彼のココロは思いっきり「前のめり」になっていたのがよくわかる見事なバント。思わずガッツポーズをかまして跳ねるようにベンチに戻る二俣クン。黒マスク越しに口を大きく開いて絶叫しているのがわかります。まるで優勝したかのように両手を挙げて「勇気のバカ野郎」を迎える鯉ベンチ。その中心で満面の笑みで彼を讃えた藤井コーチと指揮官の顔。いやぁ思わず目頭が熱くなるような、そんな場面でしたわ(涙)。 1死2.3塁になって矢野クンが捉えた打球、センターに抜けていればここで逆転サヨナラでしたがこれにセカンド牧クンがダイビングキャッチで飛びつく超美技。いやぁこちらも敵ながら素晴らしいプレーでしたわ。まさにこれぞプロ野球。横浜さんは4失策と1戦目では牧クンにも痛いエラーがあり守備の乱れが目立ちはしましたが、プロ選手達がギリギリのところを攻めて魅せてくれる守備の熱さと美しさ。野球エンタメの重要な要素のひとつでございます。あっぱれ牧秀吾でございました。 お待たせしました。そして最後はこの男。 あっぱれ田村俊介! 10回と11回の森浦クンのスーパーリリリーフを受けて11回裏の先頭で打席に入ったのは代打で登場の田村クン。マウンドにはかつてのハマの守護神山崎康晃クン(32歳)でございます。その初球がど真ん中にスッと入るストレート。お世辞にもかつての球威はございません(涙)。これに田村クンが躊躇わずマン振りスイングをかけます。ちょいと前のというか、昨年デビュー後に変化球攻めで潰されてしまった時の彼だったらこの甘い初球を見逃していたかもしれませんな。全く躊躇なくマン振りでスイングをかけましたよ(嬉)。 打球は右中間にホームランの角度で綺麗に飛び出していきます、あとは飛距離だけ。センターの梶原クンが背走で懸命に追いかけますが、途中で走るのをやめました。直後に外野席の前列で白球が跳ね上がりましたわ(泣)。 サヨナラホームラン! 大絶叫する中継席(笑)赤く燃え上がる球場。 飛び跳ねてる新井さん(笑)。お立ち台で田村クンの破顔。 いやぁいいエンディングでしたな。9回表に大逆転されて地獄の底に突き落とされてもそれでも懲りずに球場に居残り続け、延長11回まで試合を見続け、鯉諸君を信じ続けた者達だけが得られる最上の野球エンターテイメント。ルーズベルトゲーム完成で完結でございます。いやぁ野球って面白いのぉと広島駅への帰路で鯉党達の笑顔も弾けていたことでしょうな。 田村クン、昨年はサムライ代表の招集でかなり乱されてスタートから躓いてしまった感じでしたが、今年はじっくりとスタートして、それこそ開幕から勝利試合の勝ち打点を稼いできてましたからね。打球自体はドン詰まりにポテンヒットやドン詰まりの内野ゴロエラーとへんてこりんな打球ばかりではありましたが、それもでもシッカリと試合に絡んでゲームを決める活躍をしてきた田村くん。この試合を決めたサヨナラホームランの打球は完璧な「彼の打球」でしたかね。いや更に引っ張り込んで中段スタンドまで持っていけるチカラも田村クンは持ってますからね(笑)。先日の「二俣伝説」の幕開けに続いて「田村伝説」もきっちりと幕が上がりましたかね。 「始まりの鐘」が鳴りましたぞ。 ↓クリックお願いします。 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