広島の中村奨成が9月15日のヤクルト戦で今季1号となる2ランを放ちました。4―0の2回2死一塁、吉村貢司郎の初球のカーブを捉えて左翼席中段へ運び、序盤のリードを6点に拡大。9回には代走で日本新記録の26盗塁を決めた辰見鴻之介を適時二塁打で迎え入れ、2安打3打点で9―4の勝利に貢献しました。
一発はチーム126試合目、自身117打席目で生まれ、1軍では昨年9月23日以来357日ぶりでした。開幕後の不振で3度のファーム調整を経験しただけに、本人は喜びより安堵を口にしています。初球の変化球へ迷いなく反応できたこと、終盤には長打で走者を返したことから、単発の本塁打にとどまらず打席内の積極性と勝負どころの対応が表れました。
昨季に自己最多104試合、打率2割8分2厘を残した打者が、シーズン終盤に本来の引っ張る打撃を取り戻しつつあるのは好材料です。2点差まで迫られた9回の追加点は試合を落ち着かせ、辰見の快挙も得点として完成させました。長打力のある右打者が加われば、打線の厚みは増します。
今季1号が出たことだけで完全復調と判断するのは早計です。ここまで1軍定着に苦しみ、相手の研究への対応も継続的に問われます。1試合の結果より、打球方向、三振や四球を含む打席内容を複数試合で見る必要があります。
前で捉えて強く引っ張る形を維持できるか、変化球だけでなく速球にも対応できるかが焦点です。残り試合で先発機会を増やし、来季につながる安定した打撃を示せるか注目されます。
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