広島は8月2日の中日戦で、秋山翔吾の逆転3号2ランにより4―3で勝利した。1点を追う8回、坂倉将吾が2死から左前打で出塁し、秋山が吉田のスライダーを右中間席へ運んだ。負ければ最下位転落という状況で試合を決め、チームは6カードぶりの勝ち越し。3位ヤクルトとの差を4ゲームとした。
秋山は本塁打を狙いすぎたのではなく、カウント1―1でスライダーを想定し、来たら振ると決めていた。打った瞬間に確信するほどではなかったというが、狙いとスイングが一致した。坂倉が2死からつないだこと、満員の球場で終盤まで1点差を保ったことも、劇的な一発を生む前提になっている。
この日は秋山がひとり親家庭の親子13組30人を招待した特別な試合だった。2015年から続ける活動で、今季は招待日に負傷するなど思うようにプレーを見せられない時期もあったが、最後の実施日にヒーローインタビューまで届けた。社会貢献を継続する選手がプレーでも報いたことは、ファンと地域を結ぶ象徴的な場面になった。
一つの逆転勝ちで、借金や順位の課題が消えるわけではない。記事は「逆襲」の期待を描くが、Aクラス浮上には打線の安定、先発投手の長いイニング、接戦を守り切る救援陣が継続して機能する必要がある。秋山に負担が集中しない得点形も求められる。
この一体感を次のカードへ持ち込めるか、坂倉ら中軸が好機を増やせるか、秋山がコンディションを維持して勝負強さを発揮できるかを見たい。
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