デイリースポーツ評論家の横山竜士氏が、9月15日のヤクルト戦で広島が9―4と勝利した要因を、9回の辰見鴻之介の足と中村奨成のバットに見いだしました。6―4と2点差まで迫られた9回、代走の辰見が強い警戒を受けながら二盗し、代走でのシーズン26盗塁というプロ野球新記録を達成。直後に中村奨が左越え適時二塁打を放って辰見を返し、その後の加点につなげました。
横山氏は、走者が警戒を突破しただけでなく、打者が好機できっちり一本を打った連動を高く評価しています。中村奨は2回にも初球のカーブを左翼席中段へ運ぶ今季1号2ランを放ち、計3打点。春先は右方向を意識しすぎてバットのヘッドが出ず、本来の引っ張る打撃が影を潜めていたものの、現在は打つポイントを前に置いて振り抜けていると分析されています。
辰見という明確な走塁カードと、長打を期待できる中村奨が終盤にかみ合えば、僅差を動かす再現性のある形になります。中村奨が3度のファーム調整を経て9月の昇格後に持ち味を取り戻しつつあることも好材料です。不振の経験も、状況に応じた打撃を学ぶ過程として今後の成長につながる可能性があります。
評論は一つの技術的な見方であり、不振の原因が右打ち意識だけだったとは断定できません。復調もまだ短期間で、相手投手や配球が変わった際に同じ形を保てるかは未確認です。また9回まで追加点が止まり、追い上げを許した点は課題として残ります。
中村奨が前で捉える打撃を継続し、速球や外角球にも対応できるかが焦点です。辰見の盗塁後に打線がどう得点へ結び付けるか、終盤の攻撃パターンとして定着するかにも注目です。
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