広島は8月2日の中日戦で、1点を追う8回2死一塁から秋山翔吾が逆転2ランを放ち、4―3で勝利した。初対戦の吉田が投じた1―1からのスライダーを予測して振り抜いた一打で、負ければ5月9日以来の最下位転落となる試合をひっくり返した。チームは6カードぶりにカード勝ち越しを決め、借金を14とした。
秋山は球種への「予感」があり、迷わず振る準備ができていた。偶然の一発というより、相手投手とカウントから狙いを定めたベテランの判断が光った場面だ。試合前時点で3位ヤクルトとの差は大きく離れておらず、順位表上も下位脱出と上位接近の両方につながる重い1勝だった。
秋山は自身の経験を踏まえ、2015年からひとり親家庭を球場へ招く活動を続けている。この日も広島県内の13組30人を招待し、今季最後の実施日にヒーローとなった。地域とのつながりを継続しながら、満員の本拠地で結果を残した姿は、チームを応援する意味を広げてくれる。苦しい順位でも、こうした勝利が一体感を生むきっかけになる。
記事が示す3位とのゲーム差は一時点のもので、他球団の結果や今後の連戦で変動する。劇的な勝ち方だけで長期的な反攻を断定することはできない。借金14という現実も重く、Aクラスを目指すには接戦の再現性と安定した得点が必要になる。
秋山の状態を保ちながら打線全体が得点機を増やせるか、カード勝ち越しを次週へつなげられるか。ベテランの一打を反攻の号砲にできるかが焦点だ。
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