8月9日のDeNA戦、広島は0―1の8回1死一、二塁で、二走の辰見鴻之介が三盗を試みました。3番ファビアンの打席でスタートしましたが、捕手の送球でアウト。後続も倒れ、同点機を逃しました。辰見は自分の判断で走り、成功できるイメージはあったものの、結果を振り返って反省したいと説明しています。
辰見は今季19盗塁を記録する代走の切り札で、足を使うこと自体が役割です。ただし今回は1点を追い、中心打者へ回る局面でした。成功すれば犠飛などで同点の選択肢が広がる一方、失敗すれば走者とアウトを同時に失う、リスクの大きい判断でした。赤松外野守備走塁コーチは挑戦を評価しつつ、次は成功できるよう支える考えを示しています。
失敗後に本人が責任を引き受け、振り返る姿勢を示したことは次につながる材料です。走塁の武器を消すのではなく、投手の癖、捕手の送球、打順や点差まで含めて判断精度を高められれば、終盤の得点力を支える存在になれます。
記事だけではベンチから与えられた権限の範囲や、スタート直前の投手・捕手の動きまでは確認できません。したがって、個人だけ、または首脳陣だけに原因を決めつけるのは適切ではありません。積極性を評価する見方と、中軸に託すべきだったという見方の両方が成り立ちます。
チームが三盗を選ぶ条件をどう整理するか、辰見が同様の局面で成功確率をどう見極めるかに注目です。失敗を恐れない姿勢と、試合状況に応じたリスク管理を両立できるかが鍵になります。
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