走攻守3拍子揃った逸材として注目を集めた。元広島外野手の浅井樹氏(カープ・ベースボールクリニックコーチ)は富山商時代の2年夏と3年夏に甲子園に出場した。いずれも初戦敗退に終わったが、3年夏の鶴崎工(大分)戦では本塁打を放つなど、非凡な才能を見せつけた。当初の進路は社会人野球入り。日本IBM野洲に内定していたが、1989年ドラフト会議で広島が6位で指名した。「カープはノーマークでした」。実はプロなら大洋と思っていたという。