広島の辰見鴻之介が9月15日のヤクルト戦、9回に今季27個目の盗塁を決めました。このうち代走で記録した盗塁は26個となり、1979年に近鉄・藤瀬史朗が残したシーズン25個を抜くプロ野球新記録です。無死一塁で代走に入り、5度のけん制を受けながら二盗に成功。直後に中村奨成の適時二塁打で生還し、2点差から試合を決める3得点の口火を切りました。
記録に並んだ9月3日以降、代走での出場機会は限られていました。それでも毎日準備を続け、相手バッテリーが強く警戒する場面でスタートを切った点に技術と精神面の強さが表れています。記事によると今季の盗塁成功率は81.8%で、8月19日の失敗後は6連続成功。速さだけでなく、成功の確度を保ちながら重要局面で走れることが価値です。
辰見は終盤の一塁走者を得点圏へ進め、一本の安打で得点に変える役割を担えます。今回は個人記録が勝利に直結し、新井監督も「超警戒されている中」での達成を高く評価しました。打撃で大量点を奪えない試合でも、足で流れと相手守備の判断を動かせるのは大きな強みです。
盗塁は投手、捕手、打者、点差など多くの条件に左右され、成功数だけで走塁全体の価値は測れません。今季の成功率は高いものの、接戦での失敗は影響も大きく、故障予防との両立も欠かせません。
残り試合でどこまで記録を伸ばすかに加え、相手の警戒がさらに強まる中で成功率を維持できるかが焦点です。走った後に得点へ結び付ける打線との連動にも注目です。
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