
広島はマツダスタジアムでDeNAに3-2で勝ち、今季3度目の3連勝。2カードぶりの勝ち越しを決め、3位DeNAまで1.5ゲーム差に迫りました。前日の6点差逆転とは対照的に、この日は投手陣が粘り、終盤の好機を逃さない接戦の勝利。終盤戦へ向けて、戦い方の幅を感じさせる一日です。
初回、菊池涼介らでつくった好機から坂倉将吾が先制の右前適時打。4回に追いつかれましたが、1-1の8回、DeNA・ルイーズから連続四球を得ると、代打・野間峻祥が左前打で無死満塁につなぎました。続く佐々木泰の遊ゴロを相手遊撃手が後逸し、2者が生還。9回に1点を返されたものの、森浦大輔が18セーブ目を挙げました。
先発の鈴木健矢は5回4安打1失点、無四球。移籍後最多の83球を投げ、3試合続けて5回以上を1失点に抑えています。勝ち星こそ付かなかったものの、新井監督も試合をつくった内容を高く評価しました。
大きいのは、右股関節の故障から戻ったターノックの復帰登板です。6回を三者凡退に抑え、直球はすべて150キロ以上、最速158キロ。筒香から空振り三振を奪うなど、約2カ月ぶりの一軍マウンドで力強さを示しました。岡本駿、高太一、森浦へつないだ救援陣も機能。新井監督が話す通り、ターノックの復帰はブルペンの疲労分散にもつながります。
打線も大量得点だけに頼らず、四球と代打の一打で勝機を広げました。直近10試合は7勝3敗。苦しい時期を経たチームが、接戦をものにする形を積み上げています。
秋山翔吾が下半身の強い張りで途中交代しました。新井監督は無理をさせないための交代と説明しており、現時点で詳細な診断は伝えられていません。前日に好守を見せたベテランだけに、まずは状態を慎重に見守りたいところです。
また、3回の1死満塁を逃すなど、相手先発・東克樹から追加点を奪えなかった点は反省材料。8回の決勝点も相手の失策によるもので、好機で一本を出す精度は引き続き課題です。
3位から6位までが1.5ゲーム差にひしめく大混戦となり、一試合の重みはさらに増しています。目の前の勝敗に集中しつつ、鈴木の安定感と厚みを増した救援陣を生かせるか。秋山の状態、野間や名原典彦ら外野陣の起用、若手が重要な場面で役割を果たせるかにも注目です。勢いだけでなく、内容を整えながら次の一勝をつかみたいところです。
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