
9月2日のカープは、バンテリンドームで中日に4―5の逆転負け。佐藤啓介の勝ち越し3ランで主導権を握りながら、終盤の継投でリードを守れませんでした。さらに投手陣が計4死球を与え、警告試合となる重い展開に。結果と向き合う一方、若手の一打やファームから届いた復帰の知らせには、次へつながる材料もありました。
最大の見せ場は、プロ初の2番で先発した佐藤啓介です。7月14日以来のスタメン起用に応え、同点の5回に右翼席へプロ2号の3ラン。愛知県出身の佐藤にとって、地元で放ったうれしい一発でした。この積極性は、残り試合で打線の選択肢を広げます。
しかし、6回以降は中継ぎ陣が失点を重ね、4―5で逆転負け。連勝は2で止まり、3位DeNAとのゲーム差は再び4.5となりました。試合では鈴木健矢、ターノックらが計4死球を与え、7回には警告試合が宣告されました。新井貴浩監督は試合後、中日側へ「申し訳ない」と謝罪。勝敗以上に、相手選手の安全を最優先にしながら制球と継投を立て直す必要があります。
ファームでは中﨑翔太が7月5日以来の実戦登板。右大円筋、広背筋の肉離れから復帰し、ロッテ戦で1回を打者5人、無失点に抑えました。同じ試合では末包昇大が本塁打を含む3打点、仲田侑仁も2打点を挙げ、チームは7―5で勝利。実績ある救援右腕の復帰と、野手陣のアピールは明るい知らせです。
また、7月に支配下登録された杉田健は、8月30日時点でファーム35試合、1勝2セーブ、防御率3.04。直球とフォークを軸に、一軍初昇格を目指しています。完璧を求めすぎない考え方へ変わったという成長にも注目です。
ドラフト1位の平川蓮は、8月30日に負った左足首骨折からリハビリを開始しました。本人は全治について早くても2カ月半の見込みと説明し、「ケガする前よりレベルアップしたい」と前向きです。今季中の復帰を急ぐ段階ではなく、まずは患部を確実に治し、長い野球人生につなげてほしいところです。
CS争いを続けるには、今日の悔しさを引きずらず、ブルペンの役割とコンディションを整えることが第一です。佐藤を上位打線でどう生かすか、中﨑や杉田らファーム勢が一軍の戦力になれるかも見どころ。安全への配慮を徹底し、目の前の一戦を丁寧に取りにいく姿勢を期待します。
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