
中日とのカード最終戦は、広島が5―2で逆転勝ち。序盤の2点差を打線がつなぎ、栗林良吏が立て直して試合を運びました。カード勝ち越しで3位DeNAとのゲーム差は4。辰見鴻之介が代走でのシーズン25盗塁に到達し、プロ野球最多記録に並んだことも、勝利とともに強く印象に残る一日です。
バンテリンドームでの中日戦は、三回に栗林が石川昂弥に2ランを浴びて先制されました。それでも四回、佐々木泰の左翼線への適時二塁打で1点差とし、2死満塁から大盛穂が中前へ2点適時打。初安打をきっかけに一挙3点を奪い、試合をひっくり返しました。七回には坂倉将吾の適時二塁打などで2点を追加し、5―2と突き放しました。
栗林は被弾後に修正し、7回6安打2失点。プロ入り後初の2桁となる10奪三振で、7月18日以来47日ぶりの6勝目を挙げました。チームは9月最初のカードを勝ち越し、残り26試合でクライマックスシリーズ圏内を追います。
最大のトピックは辰見の走塁です。七回、モンテロの代走で出場して二盗。一度はアウト判定でしたが、リプレー検証でセーフに覆り、代走での今季25盗塁目となりました。1979年の近鉄・藤瀬史朗に47年ぶりに並ぶプロ野球最多タイ記録です。その後は坂倉の適時二塁打で生還。新井監督も、スタートを切る勇気と準備を「プロフェッショナル」と評価しました。次の成功で新記録となるだけでなく、1点を生む専門性が終盤戦の大きな武器になります。
打線では佐々木が反撃の一打、大盛が逆転打を放ちました。大盛は3試合連続安打で、2試合連続の1番起用に応える内容。好機を若い力と機動力で得点へ結びつけられたことは、数字以上に前向きな材料です。
栗林は尻上がりに安定した一方、三回の先制被弾は残りました。また、前日の試合では4死球で警告試合となり、新井監督が中日側へ謝罪。ターノックも故意ではなかったと説明しています。今日の勝利で切り替えられたことは大切ですが、終盤戦ほど余計な走者や感情的な流れを生まない制球と冷静さが必要です。
3位との4ゲーム差は、まだ一戦ごとの重みが大きい距離です。栗林の復調を次回登板へつなげられるか、佐々木と大盛が継続して打線を動かせるか、そして辰見が代走盗塁の単独新記録へ踏み出せるか。勝利の形を再現しながら、順位を一つずつ縮めたいところです。
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