
9月12日のカープは、前夜のDeNA戦で見えた森下暢仁の力強さと、終盤の継投・守備に残った課題が大きなテーマになりました。若手の一歩を喜べる一方、救援陣では辻大雅の長期離脱につながる手術も発表され、来季まで見据えた戦力整備の重さを感じる一日です。
前夜のDeNA戦は1―6で逆転負け。森下は7回無失点の好投に加え、自ら先制打も放ち、投打で試合を支えました。しかし1点リードの八回、継投後にピンチが広がり、逆転3ランを許す展開に。九回にも追加点を奪われました。新井監督は森下の七回について、厳しい打順を相手に力を出し切っていたと説明し、継投については自身の判断を振り返っています。持丸泰輝も捕逸について責任を口にしており、チームとして終盤の一つひとつのプレーを次につなげたいところです。
投手陣では、辻大雅が11日に左肘内側側副靱帯再建術と肘頭骨棘切除を受けたことが発表されました。復帰時期は未定です。今季36試合に登板した救援左腕の離脱は痛手ですが、まずは焦らず回復に専念してほしいと思います。また、工藤泰己は12日に出場選手登録を抹消されました。
苦しい敗戦の中でも、森下の7回無失点と先制打は明確な光でした。先発として試合をつくるだけでなく、打席でも勝利への執念を見せた内容は、チームにとって大きな支えです。
さらに、育成3年目から支配下をつかんだ杉田健が、遠藤淳志の体調不良を受けて急きょ昇格し、プロ初登板。初奪三振を記録して無失点で切り抜けました。「まず一歩目」を結果につなげた登板で、残り試合で経験を積む楽しみが増えています。大盛穂の好守もあり、若い力が試合の随所で存在感を示しました。
最大の課題は、先発がつくった僅差の展開を勝ち切れなかったことです。救援陣の負担が大きい中でも、四球、守備、配球を含めて失点の連鎖をどこで断つかが問われます。打線も森下の援護を十分に広げられず、若手野手には結果だけでなく、相手投手へのアプローチを試合ごとに磨くことが求められます。
辻の離脱によって左の救援層はさらに薄くなります。短期的な穴埋めだけでなく、若手の起用とコンディション管理を両立させる必要があります。
順位やゲーム差が厳しい状況でも、森下や杉田の内容をチームの前進へ変えられるかが焦点です。終盤の継投と守備の整理、少ない好機を得点へ結びつける打席の質、そして新しい戦力にどこまで実戦機会を与えるか。目先の一勝を追いながら、来季につながる形も残していきたい終盤戦です。
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