
9月14日のカープは、前夜の神宮でのヤクルト戦を受け止める一日となりました。1-3で敗れて3連敗。今季124試合目でリーグ優勝の可能性が消え、8年連続のV逸、3年連続のシーズン負け越しが決まりました。借金は今季ワーストの20。厳しい数字が並ぶ一方、中村奨成の3本の二塁打には、残り19試合へつながる確かな力も見えました。
試合は先発・森翔平が四回、オスナに先制2ランを許す展開。森はチェンジアップが狙いより高く入った一球を反省し、4回2失点で5敗目となりました。打線は坂倉将吾の疲労を考慮して組み替えられ、菊池涼介が2023年9月以来の4番に入りましたが、得点は八回の菊池の適時二塁打による1点だけでした。
新井監督は早い回から代打と継投を動かし、残り試合を「一戦必勝」で戦う姿勢を示しました。優勝争いは終わってもシーズンは続きます。結果だけでなく、どの選手が来季にもつながる内容を示せるかが、ここからの大切な見どころです。
最大の光は中村奨成です。四、六、八回に3打席連続で左中間へ二塁打を放ち、1試合3二塁打はプロ初。八回の一打は菊池の適時打を呼び、完封負けを阻止しました。9月4日の再昇格後は28打数10安打、打率.357。初回の中飛を打席の中で修正し、直球にも変化球にも強い打球を返した点は、数字以上に頼もしい内容です。
本人は前半戦に結果を残せなかった悔しさを口にし、最後まで諦めず勝利を目指す考えを強調しました。苦しい時期だからこそ、こうしたハングリーさと修正力を継続できる選手の存在は、チームに必要です。
中村奨が三度も得点圏への足場をつくりながら、生還は一度だけでした。菊池も4番の難しさを受け止め、もっと早い打席で走者を還す必要があったと振り返っています。長打力を期待される打者が安定せず、坂倉の疲労も考慮しなければならない中で、打線全体の得点設計は重い課題です。
また、森の失投が先制点に直結しました。大崩れではなくても、援護が限られる試合では一球の精度が勝敗を分けます。投打ともに、好機と勝負どころを逃さない集中力が求められます。
残り19試合では、中村奨の好調を打線の得点へどう結びつけるか、坂倉を含む主力のコンディションをどう管理するかに注目です。順位の現実から目をそらさず、それでも一試合ごとに勝ち筋をつくること。若手と中堅が役割を奪うような競争を見せ、来季への輪郭を少しでも鮮明にしてほしいところです。
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