
9月16日はカープの試合がなく、前夜のヤクルト戦で挙げた9―4の勝利と、そこから生まれた記録を落ち着いて振り返る一日になりました。中心は辰見鴻之介の快足、中村奨成の待望の一発、そして急きょ先発した鈴木健矢の粘投です。シーズン終盤でも、役割の異なる選手が勝利に結びつく仕事を見せたことは、次戦へ向けた明るい材料です。
15日のヤクルト戦では、辰見が9回に代走で出場し、今季「代走での盗塁」を26に伸ばしました。1979年の藤瀬史朗が記録した25を47年ぶりに更新するプロ野球新記録です。厳しい警戒と再三のけん制を受けながら初球でスタートを切り、その後は中村奨の適時二塁打で生還。記録が得点と勝利につながった点にも大きな価値があります。本人は30盗塁を目標にしつつ、一日ずつ積み重ねる姿勢を示しました。
中村奨は2回に今季1号の2ランを放ち、9回には辰見を返す適時二塁打。チーム126試合目での一発に本人は安堵を口にしましたが、3打点の内容は復調を感じさせます。鈴木は救援登板から中2日で先発し、5回4失点で今季2勝目。難しい調整の中で試合をつくり、新井監督も粘りを評価しました。
また、菊池涼介は15日の右前打で、2年ぶりとなるシーズン100安打まであと1本。守備だけでなく打線でも若いチームを支えるベテランの節目に注目です。
辰見の走力、中村奨の長打、菊池の継続力と、それぞれ異なる武器が一本の得点線になっています。特に辰見は「走る」と分かっている場面で成功しており、終盤の一手として相手に強い圧力をかけられる存在です。記録達成記念グッズの発売も発表され、ファンにとっても明るい話題になりました。
鈴木は勝利投手になった一方、6安打、2本塁打を許して5回4失点。本人も甘く入った球を反省材料に挙げており、次回登板では内容の改善が求められます。
球団を巡る問題については、松田オーナー代行が警察の捜査は完全に終了した状況ではないとの認識を示しました。現時点では公表された事実だけを受け止め、未確認の情報や憶測と切り分けて見守る必要があります。
カープは17日も試合がなく、次戦は18日の阪神戦です。連勝の流れを保ちながら、短い休養日で投手陣を整えられるか。辰見の次の一歩、中村奨の打撃が一過性で終わらないか、そして菊池の100安打到達が次戦の見どころになります。
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