
シーズン最終戦から一夜明けた10月8日は、来季へ向けた動きが早くも表面化しました。編成部門の強化が報じられる一方、みやざきフェニックス・リーグでは若鯉が大逆転勝ち。FA権を持つ主力の去就など落ち着いて見守るべき材料もあり、再出発への期待と課題が同時に見えた一日です。
最大の話題は、元ヤクルト監督・GMの小川淳司氏を編成部門に招く方針が複数媒体で報じられたことです。来年1月からの始動が見込まれ、球団幹部は豊富な人脈を生かした編成を期待。近年少なかったトレードを含め、外部の経験を取り入れる動きとして注目されます。役職や具体的な権限は、今後の正式発表を待ちたいところです。
フェニックス・リーグの日本ハム戦では、若鯉が0―9から10―9へひっくり返す大逆転勝利。打線は18安打を放ち、中村貴浩が逆転2ランを含む4安打3打点と存在感を示しました。帯同野手が8人という厳しい陣容でも最後まで攻め切った点は、勝敗以上に価値のある材料です。
侍ジャパンに初選出された辰見鴻之介は、今季代走でNPB記録の27盗塁をマーク。井口資仁監督から「1点を争う中で必要」と期待されており、走塁という明確な武器を国際舞台でどう発揮するか楽しみです。佐々木泰も今季99安打で終え、侍の場で存在感を示す意欲を口にしました。若手が異なる強みで次のステージへ進む流れは、来季につながります。
床田寛樹、森下暢仁、坂倉将吾の3選手は、取得した国内FA権についていずれも熟考する姿勢を示しています。現時点では行使も残留も決まっておらず、報道だけで結論を急ぐ段階ではありません。また、外国人4選手の去就は流動的で、球団は投手・野手の両面から新外国人を調査していると報じられました。来季のDH制も見据え、戦力構成が大きく動く可能性があります。
セ・リーグの全日程終了時点で、カープは個人タイトル獲得者がなく、投打の規定到達者も12球団最少の3人でした。突出した数字だけでなく、年間を通して主力が稼働できる層の厚さをどう作るかが課題です。
まずは小川氏の招聘に関する球団の正式説明と、新しい編成体制の輪郭に注目です。並行してFA保有選手との交渉、外国人選手の契約、フェニックス・リーグでの若手の内容も重要になります。大逆転を生んだ粘りを一過性にせず、秋の実戦で課題を一つずつ減らしていけるか。オフの動きと育成現場の両方を見ていきたいところです。
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