広島の森下暢仁が阪神戦に先発し、8回1失点で6月13日以来となる6勝目を挙げ、チームの6連敗を止めた。投球では好調な森下翔太と佐藤輝明を計7打席無安打に抑え、打撃でも2回に才木の154キロを左前へ運んで、チームに25イニングぶりの得点となる決勝適時打を記録。投打の両面で6―1の快勝を導いた。
復調の中心は最速152キロを計測した直球の威力だった。直球を打者が意識することでカットボールやカーブが生き、4回の無死一、二塁では併殺と三振で危機を脱した。今季は故障以外で初めて登録抹消も経験したが、森下自身は居場所と信頼をもう一度つかむ姿勢を語っている。新井監督も直球が変化球を生かしていると評価した。
連敗中の重い空気を、エース格が長いイニングと自らの先制打で変えた点は大きい。阪神の強力な中軸を封じた内容には、終盤戦で先発陣の柱として再び計算できる可能性が表れている。救援陣を休ませられたことも次戦以降への好影響になる。
一度の好投でシーズンを通した安定が保証されるわけではない。8回には失点しており、直球の球威を登板ごと、試合終盤まで維持できるかは引き続き確認が必要だ。「完全復活」という評価は今後の内容を見て判断したい。
次回以降も直球でストライクを取り、変化球との組み合わせを再現できるか。残り43試合で森下の投球が先発ローテーションを安定させ、上位争いへの足掛かりになるか注目したい。
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