広島の栗林良吏が中日戦に先発し、7回を2失点、10奪三振で6勝目を挙げた。白星は約1カ月半ぶりで、先発として初の2桁奪三振。初回は2死満塁、二回も得点圏に走者を背負い、三回には石川昂弥に先制2ランを浴びたが、打線が四回に逆転すると立て直した。四回以降に許した安打は1本で、七回は無死一塁から3者連続三振。118球を投げ、5―2の勝利を支えた。
序盤は毎回のように走者を背負いながら、被弾後に崩れなかったことが大きい。敵地での登板は、5月22日に右内転筋を痛めた試合以来。前日には痛みがない中でも違和感を意識したというが、トレーナーのケアを受けて登板し、終盤ほど内容を上げた。九月は23試合が組まれる過密日程で、7回まで投げ切ったことは救援陣の負担軽減にもつながる。
勝ち星から遠ざかっていた中で、援護後にギアを上げられたのは復調の兆しだ。奪三振能力を示しつつ長い回を任せられれば、終盤戦の先発陣に安定感をもたらす。辰見鴻之介の記録を祝福し、次の記録達成時には贈り物をしたいと語る姿からも、チーム内の良い関係がうかがえる。
序盤に多くの走者を許した点と118球の負荷は無視できない。内転筋に痛みはないとされるが、本人が意識した違和感が完全に問題ないかは次回以降も慎重に見たい。
登板間の回復、序盤の走者を減らす制球、救援陣を休ませる長いイニングの継続が、九月の連戦を戦う上で重要になる。
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