神宮球場の左半分が真っ赤に染まってました。マツダスタジアム平日ゲームの観客席がガラガラなのがとても気になっておりましたが、関東鯉党はハマスタでも東京ドームでも、そしてこの神宮球場においても、延々と負け続ける鯉諸君に対し諦めることなく熱い熱い声援を届け続けて参りました。そして今季30試合目にして漸く関東で初勝利を掴んだ鯉でございます(泣)。まるで優勝したかのように皆で喜びを分かち合う赤い集団。関東鯉党の今シーズンが開幕です(泣)。 因みに小生もいろんな球場で鯉の試合を観戦してますが、延べ回数でいうと神宮球場がダントツに多いです。そして鯉応援の「一体感」というか「没入感」ってこの神宮がダントツに他の球場を抜きん出ていると思います。隣のお客さんと肩が触れる狭い距離、しかも腰の痛くなるような古い座席ですがそれも相俟って、更にはレフトスタンドの左半分から3塁側内野席へかけての赤い集団の座席の連なり、加えてその中の応援団の配置もめちゃくちゃ臨場感たっぷりなんですよね。 マツダスタジアムでも何度も観戦させて頂いておりあの「360度真っ赤な感じ」も素晴らしいのですが、それとはまた違った意味で「球場の左半分と右半分が対峙する」中で、赤い集団が一つになる感じが堪らないのですわ。加えて、マツダスタジアムはパフーマンス席がライトスタンドの2階席にあることもあってか1階席との間に微妙な時間差が出て難しい部分もあるかと思うのですが、その点でも関東の3球場、中でも神宮は球場の左半分が応援団の強烈なリードでグッと集中し大きな渦になり、その中に没入していく感覚が凄いんです(涙)。 ワシはいったい何を書いているのだろう(苦笑)。 もとい。 ともかくこの勝利で燕さんとも対戦成績を2勝2敗の五分に戻しましたね、というか、ジャイとDeNAは「本拠地3タテ返し」で3勝3敗ですし、虎とも3勝3敗で五分、で、竜さんに3勝2敗ですから全体で貯金1という星取り状態。まぁほぼスクエアという状態に戻したカタチでしょうかね。エラー祭りで地獄図のような七連敗をしてきた鯉ですからね、もう二度と立ち直れないような感覚でしたが(苦笑)、まさにこっからリスタートじゃ!というところでしょうかね。 試合の方。 少し時間も経っており、皆さんも昨夜ビールを飲みながらスポーツニュースで何度も映像を擦りまくって見ておられる(笑)ことと思いますので、簡単に少しだけ(と、言いながら長くなります、笑)。 ブルペンデー投手陣6人での完封リレーの完成。先発のコヤマル高橋昂也クンが3イニング無失点、これを受けて鈴木健也クンが大ピンチを作りながらも2イニング無失点。そこから6回島内、7回森浦、8回塹江、9回栗林までの4人が全員三者凡退ピッチングのパーフェクトリレーですわ。まぁ燕打線も、塩見も長岡も村上もいない苦しい状況ではありますが、それはそれとして若干不安気味だった鯉の中継ぎ陣のナイスピッチは嬉しい限りでしたね。 セーブシチュエーション以外で連投した栗林クンも漸く「感覚」を取り戻しつつある感じでしょうかね。内山クンとサンタナさんを連続空振り三振に仕留めた場面では、ストレートのコマンドに加えフォークも低目への制球と落差が戻ってきたきたように見えましたわ。4回は1死2.3塁のピンチを迎えたスズケンさん。そこから山田哲人クンをインハイのストレートで差し込み(僅か131キロの球威です!)セカンドフライを打たせたのはお見事!でしたよね。更にはオスナさんを115キロ!の緩いスライダーの連投しまくりで空振り三振に仕留めるあたりは、これぞアンダースローの真骨頂!でしたわ。初勝利おめでとうございます! で、先発の高橋昂也クン。いやぁいろんな意味でも感無量の3イニング(涙)。左肘のトミー・ジョン手術の後、2022年も2023年も1軍登板ゼロですからね。戦力外通告も覚悟される中で2024年もずっとファームで投げ続けそして最終戦、あの野村クンの引退試合で最終回に登板。コヤマルも最後に思い出登板をさせてもらって引退するのかと思いきや、そこで素晴らしい豪速球を見せつけてプロ初セーブ。最後の最後のカードを自ら掴み取った高橋昂也クン、そして今季でございますわ。そんないろんな思いをひっくるめて、この先発登板を祈るような気持ちでじっと見つめていた方も多かったかと思いますわ。 スピードガンは146〜147キロでしたが、それ以上に威力のあるストレートを臆せず腕を振ってガンガン投げ込んでましたよね。まぁコマンドはかなりバラけてましたが、もう文字通り「打てるもんなら打ってみろ」と言いたげな強気のあの表情で投げ込む姿、花咲徳栄の大エースが蘇ってきたようでしたよ(涙)。もっと長いイニング見てみたかったのもありますが、まぁまだまだ課題は山積でしょうかね。それでも不死鳥のように羽ばたくコヤマル君の姿を見たい!と思わせる3イニングでした。 もとい。 打線の方はファビアン様ですかね。ライアン小川クンの内角に食い込んでくるツーシーム143キロを叩いた打球、まるで日本刀をスパッと振り抜いたような鋭い切れ味で、飛び出した白球が弾丸ライナーで真っ赤なレフトスタンドに突き刺さりましたわ。美しい弾道の先制ホームランでございます。東京ドームでは執拗な内角攻めでバットを5本折りまくったファビアンさんが完璧に捉えましたわな。あっぱれでございます。ネット記事では「宝石のようなファビアン」なんてワードが踊ってましたが、ホンマにそんな活躍っぷりですな。モンテロさんもファーム帯同が始まってますから、2人でドミニカン旋風を巻き起こして欲しいです。 新井さんに「戦う姿勢を見せろや!」とゲキ入れのスタメン落ちを突きつけられた小園クンも、6番セカンドで元気溌溂なパフォーマンスを見せてくれましたな。セカンドの守備では後方深いフライに「ワシが取る!」とばかりに大きな声でセンターを制してキャッチ!1.2塁間のゴロには「エリア33」ばりの美技を披露。高橋昂也クンが四球を出すとすぐマウンドに歩み寄り声をかけ、若い内野陣を引っ張る姿勢も見せてくれた小園海斗。 打撃面でも久々に泥臭いヒットも放ち、更には粘りまくって四球を2つもぎ取り果敢にスチールも成功と攻守に存在感を示した小園クンでしたが、チーム全体にもなんというかピリッとしたものがありましたよね。打者陣には打席でネバネバの粘りが感じられ(実際にも前回マダックス完封された小川クンに球数投げさせまくり6回でマウンド降ろしたのが勝因)、守備陣も大盛クンの超美技も含めて堅い守り、投手陣には1点もやるもんかという張り詰めた感じが伝わって参りました。新井さんのゲキ入れの効果だったのかもしれませんな。まぁそういうことにしておきましょうかね(笑)。 今日は東京は朝から雨ですので試合は難しいかもしれませんが、今週は週末のハマスタも含め関東での試合が続きます。4月はグッと我慢してきた関東鯉党に沢山の勝利を届けて欲しいですな。 頼むぜ、鯉諸君! ↓クリックお願いします。 にほんブログ村