広島は8月4日の巨人戦で、0―3から追いつき、延長12回に4―3でサヨナラ勝ちした。決着をつけたのはファビアン。2死無走者で巨人の守護神マルティネスが初球に投じた高めのスプリットを捉え、バックスクリーン左へ14号ソロを運んだ。本人によればサヨナラ打は米国時代を含めても記憶になく、事実上の人生初体験だった。7回にも2死満塁から初球を左前へ運ぶ2点適時打を放ち、今季初の3安打、計3打点で逆転劇の中心になった。
速球派のマルティネスに対し、力まず甘い球を一球で仕留める準備が結果につながった。9回の好機では凡退したものの、次の打席を前向きに待ったという精神面も重要だ。攻撃だけでなく、6回以降を無失点でつないだ7人の救援陣をファビアン自身が評価しており、投打が互いの粘りに応えた勝利だった。
3点差を覆し、今季5度目のサヨナラ勝ちで2連勝。3位ヤクルトとのゲーム差は3まで縮まった。主軸が好機と最後の一振りの両方で仕事をしたことは、終盤戦の反攻へ大きな材料になる。
劇的な一勝だけで打線や順位争いの流れが定着したとは言えない。救援陣を7人投入した負担や、序盤に3点を先行された課題も残る。
ファビアンが甘い初球を仕留める集中力を維持できるか、救援陣の登板管理をしながら接戦を勝ち切れるかが焦点となる。
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