https://baseball-museum.or.jp/hall-of-famers/2023bhfn_candidates/川相昌弘が殿堂入り投票で野村謙二郎、石井琢朗より多く票を得る不条理。再考するべき「犠打世界記録」の価値<SLUGGER>次に挙げるのは、いずれも1980年代後半~2000年代にかけてセ・リーグで活躍した遊撃手の通算成績である。▼選手A2020安打、169本塁打、250盗塁、打率.285、OPS.755▼選手B2432安打、102本塁打、358盗塁、打率.282、OPS.728▼選手C1119安打、 *43本塁打、*47盗塁、打率.266、OPS.678ちなみに、ベストナイン選出回数はAが3回、Bは5回、Cは1回。誰がどう見ても、AとBの方がCより優れた選手だと思うだろう。しかし、1月13日に発表された野球殿堂入り選手に投票した人々の意見は違うようだ。A=野村謙二郎の得票数は80、B=石井琢朗はさらに少ない49。だが、彼らよりはるかに打撃成績で劣るC=川相昌弘には全候補者中4番目の217もの票が集まったのだ。投票者たちは明らかに犠打記録を過大評価している昔の日本では、体格的に長打があまり出なかったので、走者を得点圏に進める効果はあった。今でも高校野球でバントが多いのも同じ理由で、自己犠牲を尊ぶ日本人の精神性にも合っているのだろう。しかし、プロ野球でもいまだにそうした理屈がまかり通っているのは、単にそれが“セオリー”だと信じ込んでいるだけではないのか。そもそも犠打とは、普通に打たせても安打が期待できない打者に与えられる作戦である。大谷翔平や村上宗隆には、どんな場面であろうとバントなどさせるわけがない。川相自身、もっと打てる選手だったら世界記録になるほどバントは命じられなかったはずで、そうだったら殿堂の票数はずっと少なかったと思われる。これはどう見ても矛盾だ。バントに一切価値がないわけではないが、殿堂の投票者たちは明らかに過大評価している。「世界記録」という言葉の響きに惑わされ、その意味までは考えていないのではないか。川相やラミレスが殿堂にふさわしくない、と言っているのではない。だが、川相に投票するなら野村や石井、ラミレスを選ぶなら松中や小笠原にも目を向けるべきだろう。ベストナインやゴールデン・グラブでふざけ半分の票を投じる記者は言語道断だが、「しっかり考えて」このような結果になるのだとしたら、それはそれで大きな問題だ。(全文はリンク先)https://thedigestweb.com/baseball/detail/id=63934・近年バントが数学的に見て得点に貢献しない戦術であるという説が言われるようになった訳ですが、その説が数字には表れ難い、相手の精神的な揺さぶりという効果を無視しているものであると言えます。得点するには、ただ単調に打つだけでなく、相手守備の精神面やリズムを突き崩す事が極めて重要ですから、やはり効果的な戦術の一つであり軽視されるべきではないと思います。
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