運命の日はオーストラリアで祈った。1983年11月22日、東京・飯田橋の「ホテルグランドパレス」で行われたプロ野球ドラフト会議で、東芝の川端順投手を広島とロッテが1位入札した。抽選の結果、広島が交渉権を獲得したが、オーストラリア遠征中だった川端氏は実のところ「くじを引く間はロッテ、ロッテと願っていた」という。当時の広島は「投手王国」として有名だったからだ。