ナゴドの既視感たっぷりでデジャヴのような昨夜の敗戦に「今年もバンテリンドームの竜戦は鬼門なのか」という罵詈雑言系のSNSやネット記事がずらりと並びましたわな、そしてかくいう弊ブログでもそんなトーンでシニカルな記事をアップしちゃいました(苦笑)。 そんな中で、中国新聞の「球炎」だけが「昨季のバンテリンドームでは先制されてた試合で終盤に追いついたことが一度もなかったが、今季は泥臭くても食らいついて終盤に追いついとるじゃないの!既に鬼門ナゴドを突破じゃ!昨季とは全然違うで!」みたいな超ポジティブな記事を掲載してましたよね(笑)。 また御用聞きの提灯持ち記事ですかと冷ややかな視線を向けた鯉党さま達も多かったかもとは思いますが(苦笑)、とはいえ、まぁ言われてみればそうかもな、とお花畑在住鯉党の小生としては「球炎さんもたまにはいいことを書いてくれるじゃん」と思ったりして(笑)。今日の試合を見ながらそんなことを思い出しておりましたわ。 いやぁしかし。野球あるあるで「勝ちに不思議の勝ちあり」とはよく言ったもんでして、今日の試合はなんで勝てたのかホンマによくわかりませんな(笑)。まぁ真面目に書くとすれば、先発の玉村クンが真摯な投球でビシッと7回1失点ピッチングですからね、無四球で散発5安打とほぼ完璧な内容でした。これで勝ち投手にしてあげられないのが「ごめんよ玉村クン」状態なのですが、その後の8回島内、9回栗林、最後10回塹江ときっちりゼロを並べたことが勝ちを呼び込んでくれたのでしょうけどね。 攻撃の方は不思議なことだらけでした(笑)。♫なんて不思議なバンテリン♫と思わず歌いたくなるような出来事が起きまくりの試合。 まずもって圧巻の投球を繰り広げていた筈の竜の先発の大野さん(36歳)が6回80球で降板です。僅か被安打2本の無失点ピッチング、しかも4回5回6回と3イニング続けて三者凡退の状態ですからね、もう無双状態です。が、井上監督はあっさり交代させて継投に入りましたよね。摩訶不思議な感じが満載だった大野クンの早い見切り。まぁブルペン陣が素晴らしい竜の投手スタッフですし意図は分からんでもないのですが、鯉からすれば、おっしゃラッキーじゃ!大野が変わってくれたぜ!的な状態だったのも確かだったかと。 その7回表の鯉の攻撃がこれまた摩訶不思議でしたよね。結果的には1点入って1対1の同点に追いつくのですが、なんと4人連続の内野ゴロで1点取るというまさに「どうやったんだ広島カープ?」的な神業のような攻撃でございます(笑)。 小園の打球が投手の頭を超え大きく跳ねる内野ゴロヒット。末包も跳ねたサードゴロ、2塁送球を躊躇しオールセーフ。ファビもサードゴロ。5−4−3と送球するも併殺崩れ。菊池までもサードゴロ。5−4−3と送球するも併殺崩れ。これで1点入って同点に(苦笑)。 一度も打球が内野の頭を超えてないというのに1点です。貧打ここまで極まれり!といえばそれまでの話なのですが、なんとしても点を取るという執念の結晶といえば結晶。なんて素敵なバンテリン(笑)。 もとい。 更に11回表の決勝点も摩訶不思議でした。竜のマウンドは藤嶋クンです。先頭のリトル石原クンが本日マルチヒットとなるライト前ヒットで出塁。代走羽月クンがピンチバンター山足クンの見事な送りバントで2塁へ進み、1死2塁の勝ち越しチャンスを作る。ここで1番二俣クンに打席が回りますが、新井さんが出てきて「代打、野間!」と告げます。ここは結果論ではありますが的確な決断でしたね。ど根性二俣クンには頑張って欲しいが、やはり調子が落ち気味なのは事実。 その期待に応えて野間先輩が振り抜いた打球がライト上空を超えてフェンスに直撃。おっしゃナイスじゃ!と思った次の瞬間でした、テレビカメラが切り替わると、打球がフェンス直撃したのを見届けスタートした羽月クンが3塁を蹴ってホームへ突入する場面。なんとそこで足がこんがらがってしまい、思いっきりコケてしまう羽月クンの画。 文字通りの大転倒の大惨事(苦笑)。 ヤベェ!アウトになる!と誰もが頭を抱えてしまった鯉党でしたが、ここでなんと「まさかの竜の守備陣の芸当」が発動でございます。まずはフェンスに直撃して跳ね返ってきた打球をライトの細川クンが捕球して内野に投げ返そうとするも、ボールが手につかずにお手玉ポンポン状態で白球が人工芝にポトリ。細川クンが焦って落ちたボールを拾い中継カットマンに入ったセカンド樋口クンに豪速球で返球するのですが、これまた樋口クンもボールが手につかずに同じくお手玉ポンポン状態でポロポロしまくり。もはや小学生レベルの竜の守備陣。 転倒して地面にド派手に横たわっていた羽月クンが焦って起き上がりますが、外野方面を見ると、何故か白いボールがまだあんな遠くで遊んでおります。全てを察した羽月クンは照れ隠しの苦笑いで頭を掻きながらゆっくり、いや「小走り」でホームイン(笑)。ベンチでは中村奨成が羽月クンの頭を叩いてましたが、同じように三本間ですっ転んでたテメェがそんなことをやる資格はないぞ(笑)。もちろん長野さんもですが(笑)。ま、ともかく、そんなある意味信じられない走塁と信じられない守備が相まって決勝点が鯉に入りましたとさ。 もとい。 10回裏に出てきてハラハラドキドキの二死満塁状態を作り上げ、最後もど真ん中にすっぽ抜けたカットボールで結果オーライの空振り三振でなんとかゼロに凌いだ防御率2桁で爆進中の栗林さんに勝利投手が転がり込むというのもこれまた摩訶不思議の世界だったのかもしれませんが、それはそれとして、栗林が昨年7月にナゴドでサヨナラ打を打たれた板山クンへのリベンジでもありましたからね、なんとか抑えられてホッとしましたわ。 ということで、そんなこんなでナゴド、もといバンテリンで勝利でございます。まさに♫なんて素敵なバンテリン♫でございますな。もうこの際ですから、あんまり能書きを垂れて鯉諸君をシニカルに非難するのはやめて、純粋に勝ち試合を、バンテリンでの勝ち試合を評価してあげましょうかね。竜との第1ラウンドは1勝1敗1分けの痛み分けで終了。まずはよく凌いでくれましたよ。お疲れ様でございました。 明日からはマツダスタジアムに戻りジャイ戦です。野手陣はフラストレーションも溜まってきてるでしょうからね、遠慮はいりませんので思いっきり暴れてくださいませ。先週末のDeNA戦よろしくエンタメ満足度の高い試合を期待しておきますぞ。 ↓クリックお願いします。 にほんブログ村