広島の栗林良吏が8月11日のヤクルト戦に先発し、5連敗中のチームを止める役目を担う。今季、連敗で迎えた登板で3度チームを勝利に導いており、本人は週の初戦を勝ちたい、先制点を与えず粘って救援陣へつなぎたいと意気込んだ。広島は後半戦3勝6敗で最下位に転落し、後半戦9試合すべてで先制点を許している。
チームの課題と栗林の修正点が一致している。前回4日の巨人戦では初回に先制3ランを浴び、5回3失点。勝敗は逆転勝ちだったが、栗林はストライク率が50%前後だったカットボールを課題に挙げ、ブルペンで修正を重ねた。規定投球回には届いていないものの、今季防御率1.38という安定感は大きな根拠になる。
苦しい状況でも、投手本人が修正すべき球種と試合のテーマを明確にしている点は期待材料だ。栗林が序盤を無失点で運べれば、打線が常に追いかける負担を減らし、ベンチも継投や代打を組み立てやすくなる。1勝が順位を直ちに変えなくても、週初めに流れを切り替える意味は大きい。
防御率や過去の連敗阻止実績が今回の結果を保証するわけではない。先制点献上は投手だけの問題ではなく、守備、攻撃、相手投手との兼ね合いもある。前回の課題を修正しても、ヤクルト打線の狙いや当日のコンディションで展開は変わる。「大逆襲」という見通しも、まず一戦ずつ結果を積む必要がある。
初回の四球と長打を避けられるか、カットボールで有利なカウントをつくれるかが最大の焦点だ。球数を抑えて6回以降まで投げ、リードして救援陣につなげられるかも重要になる。打線の先制援護と、勝負どころでの守備を含め、チーム全体で連敗を止められるか注目したい。
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