ドラフトで狙うべき外野手候補。深刻な「左の打撃特化型」不足と、不祥事の影響を避ける指名戦略

先日の記事で整理した外野手陣の年齢分布を踏まえ、今オフのドラフトで具体的に狙っていきたい外野手候補を考察していきます。まずは前提となる年齢分布表のおさらいです(※年齢は来季4月1日時点)。23歳: 平川 蓮26歳: 久保 修、名原 典彦、中村 貴浩27歳: 中村 奨成29歳: ファビアン30歳: 末包 昇大、大盛 穂34歳: 野間 峻祥38歳: 秋山 翔吾平川はスイッチヒッターですが、こうして見ると純粋な「左打ちの外野手」が決定的に不足していることが分かります。 中村貴浩が全く一軍戦力になっていない現状を考えれば、計算できる左打者は大盛くらいしか残っていません秋山も38歳を迎えるベテランです。幸いにもドラフト市場において「左の外野手」は人材が豊富なポジションですので、実力のある好打者を素直に指名しにいくべきでしょう。 分かりやすい本命候補としては、明治大の榊原七斗選手などが挙がります。 外れ1位、あるいはどこかの球団が単独1位で出し抜いて指名してくる可能性もありますが、他球団の指名バランス次第では2位でミラクル的に残っているかもしれません。身長こそ小柄ですが、今のチームには彼のような「打撃で計算できる左の外野手」が存在しないため、喉から手が出るほど欲しい人材です。個人的に高校時代から注目しており、縁は薄そうですが面白い存在だと感じているのが東日本国際大の黒田義信選手です。とにかく今の広島に必要なのは「打撃に特化した野手」です。右打者で「打撃特化型」の補強を目指すのであれば、大阪商業大の春山陽登選手が一番手になります。 ただ、セリーグでDH制導入が見越されていることもあり、スカウト評価が一段と上がっていそうです。もし3位指名の段階まで残っていれば、迷わず指名へ向かいたい逸材です。ちなみに彼の出身高校は敦賀気比高。前川の不祥事追放があったからといってパイプを無駄に途絶えさせたくないため、繋がりを維持する意味でも指名しておく価値があります。下位指名で狙うなら、同じ関西圏の大阪工業大・岡田光平選手あたりはスカウト陣が好きそうなタイプです。 ただ、彼の出身高校は報徳学園高。小園の解雇・追放劇があった直後だけに、何かしら「今回の不祥事の影」がつきまとうのが厄介なところですが……。 私個人としては、ドラフト中位で「即戦力となり得る左の大学生・社会人外野手」を指名するのは完全にアリだと考えています。 大学時代から実績があり名前の通っているところで言えば、王子の柴崎聖人選手や、ENEOSの飯山志夢選手などが候補に挙がります。こうした確実性のあるタイプを獲得し、外野の守備と打撃のベースをしっかりと固めたいところです。 高校生外野手に目を向けると、私の中で最も高く評価しているのが日南学園高の田中皐晴選手です。 私としては投手としてではなく完全な野手として評価していますし、本人もプロでは野手としてやっていく意向を示しているからです。4位指名でも不思議ではありませんが、もし上手く立ち回れるなら5位指名あたりで押さえたい選手です。高校生外野手のナンバーワン評価と言えば九州国際大付高の牟礼翔選手でしょうが、不祥事で大揺れしガタガタな今の広島に、彼のようなタイプをしつける能力もないでしょうから、最初から縁はないと割り切るべきでしょう。 どのカテゴリ(大卒・社会人・高卒)の選手をターゲットにするかで指名順位は変動しますが、今オフのドラフトにおいて「支配下枠で外野手を最低1名指名する」ことだけは間違いなさそうです。

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