その男の名前がコールされた瞬間、場内の虎党から強烈なブーイングが巻き起こりましたわな。僅か1点のリードで迎えた7回裏1死2塁のピンチの場面でマウンドに上がったのは髙太一(24歳)。虎党から見れば「近本に死球を当て骨折させやがった憎き憎き相手」でございます。甲子園ぐるり360度から怒声が飛び交う中で、そのど真ん中に立って投球する。きっと生きた心地がしなかったでしょうな。 代打の嶋村に投じた初球のカットボールは腕が縮こまったように外側に抜けた完全なボール球。小生のように「あぁこりゃ今日の髙はダメかもな」と感じてしまった鯉党も多かったと。2球目の外角ストレートも146キロ。今年の彼のストレートは150まで出ていた筈。逃げるな髙よ。がんばれ髙よ。祈るように見つめる中で、3球目は持丸が構えたインコースで勝負です。えいやで投げ込むストレートが少し甘めに入るも、スイングかけた嶋村の打球はどん詰まりのピッチャーゴロ。よっしゃナイスじゃ髙よ。踏ん張れ鯉バッテリーよ。 2死3塁で迎えるのは1番高寺。死球骨折で離脱した近本に代わり虎の1番センターに入り必死で頑張っている高寺です。虎党から見れば「テメェまた死球ぶつけたら今度こそ許さんぞ」の対戦であるのと同時に「高寺よ、ここでコイツからタイムリーを打って近本の仇をとってくれや」の対戦でもある勝負。そんな髙と高寺のマッチアップでございます。意識するなというのが無理な話。彼らの勝負であると同時に、死球を巡り両指揮官の間でも色々あったベンチ同士の攻防でもあり、虎党の怨念が渦巻く対戦でもある。そんな18.44メートル。 高寺に対しては外側のボールになるフォークから入り、2球目に内側に構えた持丸。きっちり腕を振って148キロのストレートをインコースに投げ込みファール。ブーイングと共に緊張感が走る甲子園。3球目は外にスライダーでボールで外し、4球目は同じ外角いっぱいのストレート150キロをズドン!で見逃しの2ストライク。そして2ボール2ストライクからの5球目、これがこの打席の肝になった投球になりましたよね。 スッと寄ってインハイに構えた持丸。身体に近い厳しいところへの要求か。 マジかよ。行くんか。追い込んでそこに投げるんか。見ている我々がそうなのだから当の本人は白球が近本の手首に当たって跳ねたあの打席を思い出さずにはいられない筈。いやいや、敢えてそこに投げ込むのだ、その恐怖を払拭するのだ、それを乗り越えて行かねばオヌシの投手生命は終わってしまうのだから。大袈裟に言えばそんな1球だったと。そして髙が堂々と投げ込んだ渾身のストレート150キロ。かなり身体に近いところに食い込んでいくストレート。これに高寺が懸命にスイングをかけるも差し込まれ、体勢を崩しながらもなんとかファールに逃げる。再び甲子園に巻き起こるブーイングの嵐。 それでもこの7回裏2死3塁の一打同点の場面、2ボール2ストライクからインコースの厳しいところを要求した持丸と、恐怖心に打ち勝ってきっちりとそこに投げ切った髙。これで勝負ありでした(涙)。 髙の投じた最後の球は渾身の外角直球151キロ!反応できずに見逃し三振! 吠えまくる髙太一(24歳)拳を握る持丸泰輝(24歳)静まり返った甲子園。 あっぱれ鯉バッテリー! もとい。 ちょいと小生の拘りが過ぎておりますが(苦笑)、それでもやはりこの逆境中の逆境の中で見せてくれた「髙の見事な魂の火消し」が本日の試合のハイライトだったような気がしております。 とはいえ、ロースコアの地味な試合でしたがそれでも他にも色々ありましたけどね。例えば完全試合でもやられそうだった今日の才木クンから決勝点をもぎ取った7回表の例のあの攻撃、4番に代走を出して更には5番に代打で送りバントさせた新井采配はあまりにも無謀でリスキーなアホ采配だったのかも知れませんが、それでも結果として1点をもぎ取って勝利に結びつけたのは揺るがない事実でありますからね、たまには悩める監督殿も褒めてやりたい(ましてやまさに「こういう時期」ですので余計に労ってあげたい気もする)ですし、野間先輩もしぶとくポトリとタイムリーを落としてくれました(涙)。 例えば8回裏のハーンを救ったレフト辰見のスーパースライディングキャッチ!もお見事でしたよね。1死1塁でサトテルの打球はショート後方にフラフラと上がったフライに。うわこれは落ちてポテンヒットになって1死1.3塁になっちまうぞと思った次の瞬間、テレビ画面の左から颯爽とスライディングで飛び込んできた辰見がキャッチ!しちゃいます。スタート切っていた1塁ランナー中野が戻れずにゲッツー成立でチェンジ!でございますわ。なぜか小生、昔の甲子園CSファーストステージでレフトフェンスに激突しながら飛球をキャッチしたエルドレッドからファーストのキラに返球されてゲッツーが成立した「あの場面」を思い出しちゃいましたよ、そういえばあの時はウチの藤井ヘッドだったよな(笑)とか。 あと、そのスーパーキャッチの辰見クンは今日の試合でも存在感たっぷりでしたな。9回2死から1塁側へのプッシュ気味のセフティバントで内野安打をもぎ取った場面も素晴らしく。セフティバントの打球が転がった瞬間に虎の内野陣の全員が固まって誰も全く動けなかった映像はなかなかの衝撃でした。三盗成功!の時と同じくらいに異空間な感じを醸し出してましたわ(笑)。ま、その後で今日もまた牽制に引っかかりアウトになっちゃうボーンヘッドもありましたが、いいんですよ彼には失敗してもいいのでホントにどんどん「仕掛けて」もらいたいですわ。ソレくらいの価値あるプレーをしてくれていると思います。足元の鯉の試合を見ていてで一番ワクワクできるのは、栗林のピッチングと辰見の走塁と躍動感でございます(笑)。 そして岡本駿クンや2勝目おめでとう。もう体感的には5勝くらいしててもおかしくない印象なんですけどね、毎度援護がなくて申し訳ない(苦笑)、まぁここ何試合かは制球がブレ気味で苦労してましたが、今日はコマンド精度もあり総じてナイスピッチングでしたよね。7回1アウトまで104球で被安打4本の無失点ピッチング。またイニングイーターっぷりを見せつけてくれました。なんたって3回裏も4回裏も満塁のピンチ作って切り抜けてます岡本クンです(笑)。ソレでも点を取られるイメージはしませんでしたけどね。ま、二死満塁からの3番森下のセンターライナーはグランドスラムと紙一重でしたし(苦笑)、サトテルさんのセンターオーバーの大飛球は風の影響がなければフェンス越えでしたけど(苦笑)。まぁそんなこと言えば、持丸クンがあの才木から打ったフェンスギリギリのライトフライは浜風がなければライトスタンド中段コースの特大ホームランだったかもですけど。 もとい。 ともかく、野球以外の話でこんなに最悪なチーム状況であり、甲子園で才木クン相手に勝てるなんてこれっぽっちも思ってませんでしたが菊池先輩も粘りの打撃で頑張ってくれましたし、小園後輩も守備に打撃に結果を出し矢野後輩もきっちりバントで役目を果たしてくれました。次週以降どんなことになっていくのか全く不透明ですが選手たちには前を向いて頑張って欲しいと切に祈っております。祈ることしかできませんが。頼むぜ鯉諸君よ。 がんばろう広島。がんばろう広島カープ。 ↓クリックお願いします。 にほんブログ村
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