広島の鈴木健矢がDeNA戦に中6日で先発し、今季最多の83球を投げて5回4安打1失点。勝敗は付かなかったものの、試合を壊さず、終盤の勝ち越しにつながる土台をつくった。三回以降は毎回得点圏に走者を背負ったが、失点は四回二死からの連続二塁打による1点だけだった。
15アウトのうち犠打を含む12個が内野ゴロで、四球はゼロ。三振の数で圧倒するのではなく、低めを使って打たせ、守備との連係でアウトを重ねる鈴木らしい内容だった。本人は失点につながったエンカーナシオンへの甘い球を反省点に挙げており、結果だけで満足しない姿勢もうかがえる。
先発転向後に球数を伸ばしながら5回をまとめられたことは、終盤戦のローテーションにとって大きい。無四球で余計な走者を出さなかった点も、接戦を戦う上で心強い。鈴木自身が「3位の背中」を意識しており、チームの緊張感とも歩調が合っている。
毎回得点圏に走者を置いたため、内容が完全に安定していたとは言い切れない。内野ゴロ中心の投球は守備や打球の方向にも左右され、同じ結果が常に再現されるわけではない。また83球で五回までだった点は、今後さらに長い回を任せられるかを見る材料になる。
次回以降、球数を抑えて六回以降へ進めるか、甘く入る球を減らせるかに注目したい。ゴロを打たせる持ち味を保ちながら、得点圏での決め球を磨ければ、先発陣の安定度はさらに高まりそうだ。
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