前夜の雨天中止を挟んだ甲子園で、カープは阪神に3―1で勝利し、連敗を3で止めました。床田寛樹の力投、七回に集中した打線、そして失点を防いだ中継プレー。派手さだけでなく、投打と守備がかみ合った価値ある一勝です。
主役は床田でした。スライド登板でも崩れず、8回を4安打無失点に抑えて今季7勝目。強力な阪神打線を相手に試合の主導権を渡しませんでした。0―0の七回には菊池涼介が先制適時二塁打を放ち、今季初めて3番に入った中村奨成が2点適時打。中村奨は猛打賞で起用に応えました。
守備でも大きな一球がありました。左翼の佐々木泰から菊池、捕手・持丸泰輝へつないだ中継で、本塁を狙った走者をアウトに。床田を救ったプレーが、その後の先制につながる流れをつくりました。九回は森浦大輔がソロ本塁打を浴びたものの、リードを守って20セーブ目。球団の左腕では1993年の大野豊さん以来となる節目に到達しました。阪神との今季対戦成績も9勝9敗1分けの五分です。
中村奨の3番起用が結果につながったことに加え、育成出身の佐藤啓介も今季4度目のマルチ安打。若い打者が一軍の実戦で存在感を示しています。ドラフト3位ルーキーの勝田成も一軍帯同を続け、遊撃で経験を重ねています。
投手陣では、7月に支配下登録された杉田健が初めて一軍に合流しました。現時点で出場選手登録は見送られていますが、最速152キロの右腕が首脳陣の近くで機会を待てるのは明るい材料です。
打線は12安打を記録した一方、得点は七回の3点のみ。序盤から中盤にかけて走者を返し切れなかった点は、今後の接戦へ向けた課題です。森浦もセーブを挙げましたが、九回の被弾で完封リレーは逃しました。勝利を喜びつつ、終盤の精度は丁寧に整えたいところです。
雨天中止の影響を受ける7連戦では、鈴木健矢を中継ぎで待機させる期間限定のローテ再編が進みます。接戦で救援陣の負担をどう分散するか、杉田に登録・登板の機会が訪れるかが注目です。打線では中村奨、佐藤、勝田ら若い力が今日の内容を継続できるか。首位阪神に勝ち切った一戦を、次の流れへつなげたい夜になりました。
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