
10月13日のカープは、みやざきフェニックス・リーグで若手が見せた確かな一歩が中心となりました。12日のソフトバンク戦は3―2で勝利。二俣翔一の豪快な一発、持丸泰輝の勝負強い打撃、辰見鴻之介の走攻守にわたる挑戦と、来季の競争を活気づける材料が並んでいます。
まず目を引いたのは、合流初戦で「6番・右翼」に入った二俣です。二回2死、今秋のフェニックス・リーグ初打席で中村稔の直球を捉え、バックスクリーン上部に届く同点ソロ。八回にも左前打を放ち、2安打1打点で勝利に貢献しました。東出2軍打撃コーチの助言を受け、トップを早めに作る形へ修正した成果が早速表れました。
「3番・捕手」の持丸も、三回1死満塁で右前へ2点適時打。五回にも中前打を放って2安打2打点を記録しました。守備では育成出身2年目の竹下を5回2失点に導き、計5投手をリード。打つだけでなく、捕手として攻守両面で存在感を示した点が収穫です。
辰見は「2番・遊撃」で1安打1盗塁。三回の中前打で満塁の好機を広げ、持丸の決勝打につなげました。今季は代走で27盗塁を記録した俊足が大きな武器ですが、フェニックス・リーグでは内野守備と打席経験を重ね、役割の幅を広げようとしています。
合流直後の3選手が、それぞれの持ち味を結果につなげたことが最大の明るい材料です。二俣は打撃フォーム修正の手応え、持丸は勝負強さと捕手としての総合力、辰見は走力に加えて打撃と遊撃守備への挑戦を示しました。来季の一軍枠を巡る競争に、具体的なテーマを持って臨めています。
一方で、秋の好結果を継続できるかが重要です。二俣は今季一軍で打率.183、1本塁打にとどまり、本人も打撃フォームの確立を課題に挙げています。辰見も遊撃で1失策があり、経験を積みながら精度を高める段階です。単日の数字だけで評価を固めず、今後の内容を見守りたいところです。
フェニックス・リーグは、結果と育成を同時に追える貴重な場です。二俣が新しい打撃の形を再現できるか、持丸が攻守の安定感を保てるか、辰見が内野で実戦経験を重ねられるか。若鯉たちが今日の手応えを継続し、来春のポジション争いへつなげる過程に注目です。
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