ドラフト4位ルーキーの工藤泰己投手が29日のヤクルト戦でプロ初登板し、8回からの2イニングを1安打無失点、3奪三振に抑えました。直球は最速153キロを計測し、フォークも交えて打者を押し込みました。チームは1―9で敗れましたが、大差の終盤で力強いデビューを飾りました。
工藤は初回の先頭をフォークで空振り三振に取り、直球でバットを折る場面もありました。回またぎでも球威を保ち、走者を出した後には長岡から三振を奪っています。1月の右太もも裏の故障で出遅れ、5月の初昇格時は登板なし。夏場に投球動作をクイック中心へ簡素化し、球が大きく外れる頻度を減らした工夫が、急な昇格と慌ただしい移動後の登板でも再現性につながったと読み取れます。
150キロ台の直球と三振を取れるフォークは、救援陣に新しい選択肢をもたらします。緊張や普段と異なる力感の中でもゾーン内で勝負できた点を新井監督も評価しました。故障と登板機会なしを経て、自らフォームを修正した経験も今後の成長を支えるはずです。
登板は8点差の場面で、相手にとって初見だったため、僅差や連投時にも同じ内容を保てるかはまだ分かりません。2軍では25試合で防御率5.05であり、1試合の好投だけで役割を固定するのは早計です。媒体により最速が152キロまたは153キロと異なる点にも留意が必要です。
次は僅差での制球、走者を背負った場面、連投時の球威が焦点です。直球を見慣れた打者に対し、フォークやスライダー、コースの投げ分けで三振を奪えるか。コンディションを保ちながら一軍に定着できるか注目です。
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