6月9日の西武戦は、カープにとって悔しいサヨナラ負けとなった。それでも、この試合には大きな希望があった。ドラフト1位ルーキー・平川蓮が、プロ103打席目で待望の初本塁打を放った。
舞台はベルーナドーム。1点リードの3回1死、平川は西武先発・武内の高めの球を逃さなかった。しっかり振り抜いた打球は左翼席へ。プロ初本塁打となる一発に、ダイヤモンドを回る表情も、ベンチで迎えるチームメートの反応も、ルーキーにとって忘れられない瞬間になったはずだ。
開幕スタメンに名を連ねた平川だが、ここまでの道のりは決して順風満帆ではなかった。不振もあり、体調不良もあり、二軍降格も経験した。それでも交流戦の途中で一軍に戻ると、スタメン起用に応えながら少しずつ存在感を取り戻してきた。その積み重ねの先に出た一発だからこそ、価値がある。
このホームランは、単なる記念の1号ではない。左打席だけでなく右打席でも勝負できるスイッチヒッターとして、平川が一軍で生きていくための大きな自信になる。相手投手、球場、試合展開に左右されず、自分のスイングで結果を出せたことは、これからの打席に必ずつながっていく。
チームとしては、3-4のサヨナラ負け。勝ち切れなかった悔しさは残る。それでも、若い力が確かに前へ進んだ試合でもあった。長いシーズンの中で、こうした一本が選手を変え、チームの空気を変えることがある。
平川蓮のプロ初本塁打。カープファンにとっても、きっと忘れにくい一発になる。悔しい敗戦の夜に灯った、未来への明るいニュースだ。
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