
9月29日のカープは、前夜のDeNA戦でつかんだ今季初の4連勝と4位浮上の余韻に包まれています。主役は、プロ初先発で試合をつくったドラフト4位右腕・工藤泰己と、節目の通算350二塁打を決勝打で飾った菊池涼介。秋山翔吾にも約1カ月ぶりの適時打が生まれ、ベテランと若手がかみ合う形で、シーズン終盤に明るい材料が重なりました。
前夜のDeNA戦は4―3で勝利。カープは今季初の4連勝を飾り、7月4日以来となる4位へ浮上しました。プロ初先発の工藤は、雨で難しいマウンドでも5回2失点。牧秀悟、筒香嘉智から三振を奪うなど真っすぐの力を示し、自らの打点も記録しました。工藤は直球で差し込めた点に手応えを口にしつつ、変化球の精度などを次への課題に挙げています。
決勝点を生んだのは菊池でした。7回に勝ち越しの適時二塁打を放ち、史上50人目となる通算350二塁打を達成。二塁打数は2000安打達成者より到達者が少ない記録で、長年積み重ねてきた打撃と走力の価値が表れた一打でした。2試合連続の決勝打でもあり、36歳の存在感が際立っています。
工藤が先発候補として第一歩を刻んだことは大きな収穫です。新井監督も「馬力がある」と評価し、崩れかけた場面から立て直した点を今後につながる経験と受け止めました。結果だけでなく、強打者に対して自分の球を試せたことが来季への土台になります。
また、8回には代打・秋山が約1カ月ぶりの適時打。菊池の連日の活躍を刺激にしていると語り、経験豊富な2人が打線に勢いを与えました。若手が挑戦し、ベテランが勝負どころで応える流れは、チーム全体にとって前向きな材料です。
工藤は5回を投げ切った一方、変化球の精度や打者との駆け引きには伸びしろがあります。今回の好内容を一度の登板で終わらせず、再現性を高められるかが次の課題です。チームも4連勝で順位を上げましたが、接戦をものにしてきたからこそ、守備や走塁を含む細部を緩めず戦いたいところです。
カープは今夜18時から東京ドームで巨人戦に臨む予定です。勢いを持ち込めるかに加え、好調な菊池、復調の一打が出た秋山、若手野手の働きに注目です。工藤については次回登板の有無を含め、首脳陣が今回の内容をどう評価して起用につなげるかも見守りたいところ。終盤戦の一試合一試合を、来季につながる競争の場にもしてほしい一日です。
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