
10月19日は、オフの大きなテーマと若手の実戦が同時に動いた一日でした。坂倉将吾の国内FA権を巡る去就が注目される一方、みやざきフェニックス・リーグでは大敗の中にも持丸泰輝、渡邉悠斗らの収穫がありました。秋季練習では島内颯太郎の再起、ドミニカアカデミー勢の挑戦も進んでいます。
国内FA権を取得した坂倉はマツダスタジアムで自主トレを実施。球団との交渉はなく、今後は代理人を通じて話を進めるとしつつ、新井監督や選手とはすでに会話したことを明かしました。新井監督も本人の権利を尊重し、「悔いのない決断を」とした上で自身の思いを伝えたと説明しています。結論を急がず、本人の判断を見守りたい局面です。
フェニックス・リーグの西武戦は1-10で敗戦。先発の赤木晴哉が5回14安打6失点と苦しみ、投手陣には課題が残りました。その中で渡邉は4打数4安打1打点。持丸は3度の盗塁企図をすべて阻止し、打撃と守備でそれぞれ明確なアピールが出ました。
持丸は相手の代走起用やカウントから走る場面を読み、素早く正確な送球につなげました。今季の盗塁阻止率や捕逸を自ら課題として受け止め、秋は守備を重視すると話しています。結果だけでなく、準備と判断がかみ合った点は来季の正捕手争いへ好材料です。
前日のロッテ戦では辰見鴻之介が1安打1盗塁。フェニックス・リーグで出場5試合中4試合に盗塁を記録し、11月の侍ジャパン合流に向けて最大の武器を磨いています。また、秋季練習にはドミニカのカープアカデミーから内野手3人、外野手1人が参加。全メニューをこなし、11月5日からの秋季キャンプ参加を目指しています。
島内は今季、故障などもあって12試合の登板にとどまり、右ふくらはぎの肉離れで実戦復帰も9月上旬まで遅れました。本人は直球の強さを取り戻すことを最優先に挙げ、ウエートトレーニングで勝ちパターンの座を「もう1回奪いにいく」と再出発しています。実績は十分ですが、まずはコンディションを整え、球速と球威を段階的に戻せるかが焦点です。
若手戦では渡邉、持丸の好材料があった一方、10失点という結果は重く、赤木を含む投手陣の修正が必要です。一試合の数字だけで評価を固めず、次の登板で内容をどう変えるかを見たいところです。
最大の関心は坂倉と球団の交渉の進展です。同時に、22日のドラフト会議へ向けた球団の最終判断、フェニックス・リーグでの若手の継続的なアピール、島内のトレーニング経過にも注目です。オフは結論だけでなく、来季の戦力を形づくる一つ一つの過程を冷静に追っていきましょう。
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