実際に球場に足を運んでの野球観戦には、いわゆるテレビ画面の映像とは異なり、グラウンド全体の動きを「俯瞰で見る楽しみ」があると思うんですよね。テレビ映像では常に投手と打者のアップを中心に詳細な動きを映しつつ、打球が飛べばその場所へカメラをどんどんスイッチして映像を切り替えながら打球を追っていく。臨場感たっぷりに全てのプレーをあたかも至近距離で見ている感覚でお茶の間に届けてくれます。他方で、球場で見ていると、そりゃテレビ映像と比べ遠くはなりますが、グラウンドで起きている色んな動きの「俯瞰の映像」を、自由自在の「自分の眼」というカメラで見ることが出来ます。 有り体に言えば、例えばホームランのテレビ映像って打者がスイングして打球が上がりスタンドに着弾するまでの弾道をカメラワークで追いかけて画面がいくつもスイッチングされていくのですが、それでも目で追いかけていく白球が動いた「実際の距離」ってテレビ箱やパソコン画面の大きさ、たかだか数10センチの話(笑)です。当たり前ですがホームベースから外野席までは100メートルの距離があり、実際には数秒間かけながら白球がこの距離を移動して飛んでいく訳です。球場で観戦するホームランって、この打球の打ち出しの瞬間からスタンド着弾までの「全ての出来事を実寸の距離感で体感しながらシームレスな俯瞰の映像で体感」するということです。笑。しかしワシも何を当たり前のことを必死に書いているのだろう(笑)。 そういう意味では(笑)、夏休みの最後に球場観戦されていた燕党のお子さん達も、試合に負けはしましたが、村上クンの滞空時間の長い夜空に高く舞い上がった美しいホームランや、最終回に濵田クンがライナーでレフトスタンドに叩き込んだもの凄いスピード弾道のホームランをリアルな距離感で目の前で目撃、それも投手が投げて彼らがそのボールを打ち返し、打球が飛び出して空間を切り裂き、観客席の大観衆が立ち上がって打球の行方を見つめ、着弾して球場がドットと一瞬浮き上がるようなあの感覚、打者走者がゆっくりとダイヤモンドを一周していく感じ、ベンチに戻ってもみくちゃになるシーン、そして応援団の演奏に合わせて選手にエールを送るところまでの映像を「俯瞰の映像」で自分の眼に焼き付ける。そんな感動があったのではないかな、と思います。ま、試合は鯉が勝ちましたけどね。すんません。 もとい。 鯉諸君の方は、そういう「球場でグラウンド全体の俯瞰の映像を見る喜び」としては、燕さんのようなホームランの熱狂こそありませんでしたが、小生的にはそれ以上にもっと興奮する(笑)、外野の間を抜ける長打で赤いヘルメットがダイヤモンドをぐるぐると駆け巡るあのダイナミズムの嵐がてんこ盛りでございましたわな(笑)。まさに、 ♫走る走るオレ達〜の野球(笑)。 ちょいと振り返ってみましょうか。 と、その話に行く前に(笑)、燕の先発は高梨クン。150キロ近いストレートの強さと落ち球や曲がり球の精度も高いいわゆる完成された大人系の投手ですわな。前回対戦でも鯉打線は完全沈黙でやられてしまった投手です。前日のジャイ戦でマー君を打ちまくって珍しく16安打も打ってしまった鯉打線(笑)ですのでその反動もありそうで嫌な感じもしていたのですが、案の定でしたよね。1回表は中村奨成が三振、ファビアンが三振、小園も三振で、なんと僅か10球で三者連続三振。いやぁヤベェぞと思った鯉党も多かったかと。 その一方で、長いことプロ野球を見ていらっしゃる方は、あの「野球あるある」を思い浮かべた方も多かったかもしれませんね。初回を三者三振で完璧に立ち上がった投手は、その直後にあっさり打たれ敗戦投手になっちまうことが多いってやつ(笑)。まぁ単なる負け惜しみの酒呑み話に過ぎないのですが、とはいえ経験上も結構な確率でお目にかかる「野球あるある」でもあるんですよね。小生もそんなことが頭に浮かびましたわ。すまんの高梨クンや。脱線しました。 もとい。 で、♫走る走るオレぇ達♫の野球の話です。 まずはその「初回三者三振の立ち上がり」の直後の2回表。4番モンテロも三振で初回から4者連続三振の高梨クンが、何故かわかりませんが5番末包に四球を出しちゃいます。が、6番羽月も空振り三振で2死1塁。あぁ次は大不調の真只中の坂倉か、今日はもしかしてこのまま三振祭りなのかよと思いきや、なんと高梨が2球続けたスローカーブを坂倉が舐めんな!とばかりに掬い上げ打球が左中間を切り裂きます。2死ですから1塁ランナー末包は打球が上がったと同時にスタート切ってます。2塁を蹴って3塁へ向かう末包に、3塁コーチの赤松さんは当然ながらグルグル全開。末包が110キロの身体にムチを入れて必死のパッチで3塁を蹴ってホームへ突入、ホームベースを駆け抜けました。ナイスラン! 打球が左中間を抜けてレフトとセンターがそれを追いかける映像と、1塁ランナーが2塁を蹴って更に3塁を蹴って走る姿がオーバーラップして一つの映像の中で同時進行するこの手のプレーは、球場で見ているとホントに興奮するんですよね。3塁を蹴る前に走者が加速するのに合わせて球場全体がウワッと浮き上がるあの感じ。たまりませんわな。 そんな「1塁走者のダイヤモンドぐるぐる長駆ホームイン」の場面が4回表にも(笑)。四球のモンテロさんを1塁に置いて、なんと羽月クンが高梨の150キロストレートを弾き返します。しっかり引きつけシャープなスイングで思いっきり引っ張り込んだ打球が右中間へ飛び出します。おお!まるでスラッガー打者の打球(笑)。 さぁ1塁ランナーはモンテロさん。末包に負けず劣らずの190センチ106キロの大巨漢でございます。が、しかしこの男、皆さんもご存知の通り27歳の若さもありますが、デカい体の割りにファーストでも俊敏な動きの守備を見せ、そこまで脚が速い訳でもありませんが(笑)それでも走塁面でもかなりアグレッシブなんですよね。要するに一生懸命走る男。まさに「走る走るオレ達野球」のスピリットだけは実践できる男(笑)。 羽月の右中間への打球はフェンスまでは転がらずにセンターの濱田クンが捕球してましたので、1塁走者のモンテロにホーム突入させるのはタイミング的にはどうかなとは思いましたが、いえいえ3塁コーチの赤松さんはグルグル全開でございますぞ(笑)。これを見たモンテロが3塁ベースの手前で思わず歯を食いしばりました、え!ホーム突入ですかぃ赤松さん!(想像です)、縺れそうな脚を懸命に動かしながら思わず顎が上がるモンテロ。いけぇ!と絶叫でボルテージが上がる3塁側の鯉党たち。燕陣の見事な中継プレーで白球が美しい球道でホームに返球されてきます。 この動きを球場で俯瞰で見るダイナミズム(クドイですな、笑)。ダイヤモンド上は1塁から激走してきたモンテロが三本間に突進、その後ろには打者走者の羽月も1塁を蹴って2塁も蹴って3塁を窺うスピード感、それと同時並行でマッハの速さで進行する燕守備陣の中継プレー、センターからセカンドへセカンドからキャッチャーへのバックホームの美しさ。これぞプロ野球!の圧巻のプレーの連続。 やばぃぞアウトか?と思いきやモンテロさんが巨漢を放り投げてホームへ身体を飛ばします。かなり低いダイブでしたが(笑)、それでも宙を浮いた巨漢の左手の指先がホームベースに触れてセーフじゃ!おっしゃ!モンテロ!最高じゃ!スラッガー羽月が3塁ベース上で手を叩く。いやぁスバラシイ!この後の初球を坂倉が叩いて3点目のタイムリーを放ったのもあっぱれでした。 もとい。 そして「走る走るオレ達野球」のトドメはこれでしたね。6回表に併殺崩れで1塁ランナーとして残ったノリノリの羽月さん。2死1塁の場面ですから、2塁スチールを狙う気配満々でございます。燕バッテリーも最大限の警戒モード。ここで羽月がギャンブル仕掛けます。高梨クンが投球モーションを起こすコンマちょい前に2塁へスタート。が、しかし、そのタイミングで高梨が1塁へ振り向きざまの牽制球。うわぁヤラレたかと思いきや、なんともう羽月は1.2塁間の半分くらいまで走ってますぞ。おっしゃ!セーフになるぞ!と思いきや、更にはこの高梨クンの1塁牽制球が暴投になってファーストのオスナが捕球できずにライトのファールグラウンドを転々。 きた!と球場の温度が一瞬で2℃ほど上昇するあの感じ。ライトが懸命にカバーリングに走りますがボールはブルペン辺りまでを転々。赤い弾丸こと羽月さんは2塁ベースを回ったところでチラッと振り返って白球の行方を確認すると、2.3塁間でもう既にトップスピードに入ります。当然ながら赤松さんもグルグル全開(笑)。3塁ベースを直角に曲がるベースランニングで3塁を蹴ると球場の温度が更に3℃上昇ですわ(猛暑日かよ)。 ホームは余裕のタイミングでしたが、頭から豪快にヘッスラでガッツポーズの羽月さん。いやぁスバラシイ!燕の守備陣も必死でしたよね、ライトのファールグラウンド奥へ必死に白球を追いかけ中継プレーに入る姿と、羽月がダイヤモンドを駆け抜ける姿。その2つの動きが球場の端と端で同時進行で進み、それが最後の最後にホームベース上のクロスプレーで交差するダイナミズム。あっぱれプロ野球。 そんなこんなで鯉は5連勝。 今日はコヤマルくんが先発ですな。楽しみです。多少打てれてもいいので思いっきり腕を振って全て真っ向勝負してくださいな。打線の援護を頼みますぞ! ↓クリックお願いします。 にほんブログ村
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